脂肪吸引の傷跡について医師が解説
この美容整形のコラムを読むのに必要な時間は約 14 分です。
脂肪吸引は皮膚を切開する手術であるため、跡が怖くて手術に踏み切れないという声をよく耳にします。
確かに、皮膚を切開する以上、脂肪吸引を受けることで手術の傷跡が残ってしまうケースはあります。
しかし、皮膚を切開するにしても、跡を目立たせない方法はあるのです。
こちらの記事では、脂肪吸引で跡が残ってしまうケースと、跡を残りにくくするための対策についてご紹介しています。
脂肪吸引で跡が残るケースとは?原因もあわせてご紹介
まずは、脂肪吸引で跡が残ってしまったケースについてご紹介しましょう。
切開幅が広すぎて跡が残ったケース
脂肪吸引では、カニューレ(吸引器)の挿入口を作る目的で皮膚を切開する必要があるため、1カ所およそ3mm~5mmを目安として切開をします。
このように切開幅に差が生じるのは、脂肪吸引を行う部位によって切開幅が必然的に変わってくるからです。
また、3mm~5mm程度の切開幅であれば、時間の経過とともに薄くなり、最終的にはほぼ跡が残らない状態に落ち着きます。
しかし、切開幅自体は狭くても、カニューレを挿入して脂肪吸引を行う際には、カニューレの刺激によって切開口が刺激を受け、皮膚のダメージが大きくなる可能性があるのです。
つまり、5mm程度の切開幅であったとしても、切開口の皮膚が引っ張られるなどの刺激を受けると、5mm以上の跡が残る可能性も否定できないということなのです。
近年では、切開口を保護できるカニューレ用のプロテクターを使用するクリニックが増えてきているといいますが、皮膚を切開する以上、傷跡をゼロにすることはできません。
とはいえ、跡が目立ちにくい脂肪吸引は受けられます。
その方法については以下でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
複数個所を切開したため、いくつもの跡が目立つケース
脂肪吸引は、1部位に対して切開口の数が少ないほど跡が目立ちにくくなります。
しかし、脂肪吸引で吸引できる皮下脂肪には、とりやすい種類ととりにくい種類があり、とりにくい皮下脂肪をとるために、複数個所の皮膚を切開して手術を行う医師が存在している事実があるのです。
そして、このような手術を受けてしまうと、1部位に対して何カ所もの跡ができることになり、跡が多い分目立つ結果になる可能性があります。
このように、1部位に対して複数の部分を切開してしまうケースは決して多いとはいえません。
医師の技術や経験が重要であるため、医師を選んで手術を受ける必要があるということですね。
目立つ部分の皮膚を切開したために跡が残ったケース
脂肪吸引では、目立たない部分を選んで皮膚を切開するというのが基本中の基本です。
たとえば顔の脂肪吸引で頬の中央部分を切開してしまったら、目立つ部分に跡が残ることになります。
顔の場合では、顎下や耳の後ろに切開口を作りますので、よほど切開幅が広くない限り、跡が目立つ仕上がりになることはありません。
また、二の腕では肘のしわ部分、お腹ではおへそ、太ももでは鼠経部(そけいぶ)というように目立たない部分を切開しますので、多くの場合、目立つ傷跡が残る心配はありません。
しかし、知識や経験が浅い、技量不足の医師が手術を担当した場合では、傷跡への配慮よりも手術のしやすさを優先し、目立つ部分の皮膚を切開してしまうことがあるのです。
やけど等による色素沈着が跡になってしまったケース
脂肪吸引器にはいくつかの種類があり、脂肪吸引時に熱が発生するタイプとそうでないタイプがあります。
そして、熱が発生するタイプの脂肪吸引器の場合では、患部がやけどを負うリスクが少なからずあり、やけどを負ってしまった場合では、その部分に色素沈着が起きて跡が残ることがあるのです。
もちろん、熱が発生するタイプの脂肪吸引器であっても、高い技術を持つ医師が取り扱えば、やけどのリスクは低いでしょう。
とはいえ、そのリスクがある以上、なるべく熱が発生しない機種の取り扱いがあるクリニックを選んでおいたほうが良いでしょう。
なお、当院ではアキーセルという脂肪吸引器を導入していますが、この機種は熱を発生させないタイプに分類されているため、やけどのリスクはありません。
脂肪吸引で跡を残さないためには
脂肪吸引で跡を残さないための事前対策についてご紹介しましょう。
知識と経験が豊富な医師に手術を任せること
脂肪吸引は複雑で、決して簡単な手術ではありません。
そのため、手術を受けるのなら、知識と経験が豊富で、なおかつ高い技術力を持った医師を選ぶ必要があります。
また、ここで注意していただきたいのは、跡もデザインに含めて考えられる医師かどうかということです。
皮膚を切開する以上、脂肪吸引で跡ができるのは仕方がないことではありますが、切開幅を間違えたり複数個所を切開したりすると、より跡が残りやすくなってデザインを損なう可能性が広がるでしょう。
脂肪吸引は大変デリケートな手術ですので、医師選びに失敗すると、のちに後悔することになりかねません。
そうならないためには、皮膚の切開幅や手術後に跡が残る可能性について、きちんと説明を行う医師を選ぶ必要があるでしょう。
カウンセリング時に切開部分を確認しておくこと
切開幅の説明を受けておくことはとても重要ですが、それと同様に重要なのが、「1部位あたり何カ所を切開することになるのか」についての説明も受けておくということです。
上記では、複数個所を切開することで複数の跡が残る可能性についてお伝えしましたが、何カ所を切開することになるのかを確認しておかないと、複数の跡ができて後悔する可能性が広がるでしょう。
脂肪吸引の跡に対する配慮がある医師なら、1部位あたりで必要になる切開箇所についての説明を行うはずですので、この点も医師選びのポイントになるでしょう。
もしも医師から切開箇所の説明がない場合には、お客様から医師に切開箇所について質問してみてください。
やけどのリスクが低い機種を導入しているクリニックを選ぶこと
脂肪吸引でやけどを負う確率は低いですが、実際に起こった事例はありますので、やけどのリスクゼロと考えるのは危険です。
上記では、熱を発生しないアキーセルという機種について触れましたが、この機種であれば新しい機能が搭載されており、より安全性が高い脂肪吸引を受けられます。
機種について目を向けるお客様は少ないのが現状ですが、少しでもやけどのリスクを減らしたいなら、アキーセルを導入しているクリニックを選んでおいたほうが良いでしょう。
脂肪吸引の跡はいつまで残る?
脂肪吸引では、抜糸完了後から急速に回復に向かいますが、術後2週間目までは、赤い筋のような目立つ傷跡が残ってしまう可能性があります。
では、それ以降には、跡はどのように変化するのでしょうか。
2週間目~1カ月
術後2週間目以降になると、赤く目立っていた跡が少しずつピンク色に変化し、1カ月後には白い筋に変化するからです。
跡がここまで回復すると、周囲の肌色と傷口が同化し、ほぼ目立たない状態になります。
1カ月目~6カ月
術後1カ月後では、ほぼ跡が目立たない状態になりますが、まだうっすらと白く残ってはいます。
そして、術後6カ月が経過したあたりで完成形となります。
なお、人によっては6カ月が経過しても、まだうっすらと白い筋のような跡が残ることがありますが、このような状態はレーザー治療などで改善を目指せます。
とはいえ、切開幅が狭く、なおかつ丁寧に縫合してできた跡なら、レーザー治療を受けなくても、やがて目立たない状態に落ち着くでしょう。
ただし、やけどによる色素沈着によって跡になってしまった場合では、レーザー治療やハイドロキノン&トレチノインなどによる改善が必要になることがあります。
脂肪吸引でのやけどは滅多に起こるものではありませんが、万が一起こってしまったのなら迷わず医師に相談し、適切と思われる方法で改善を目指す必要があるでしょう。
この点については手術前のカウンセリングで質問できますので、脂肪吸引の跡が気になる方は、カウンセリング時にどの程度の跡が残る可能性があるのか、しっかりと説明を受けておくことをおすすめします。
東京シンデレラ美容外科の脂肪吸引の症例写真
脂肪吸引なら東京シンデレラ美容外科へ
東京シンデレラ美容外科では、体の美容整形を多く行っております。
脂肪吸引の正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩2分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
①体験談の削除
②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
患者様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。