太ももの脂肪吸引で吸引できる量について美容外科医が解説
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ダイエットでお腹痩せには成功したけれど、太ももの皮下脂肪だけはどうしても落ちない。このようなお悩みを抱えている方は、太ももの脂肪吸引で理想的な太ももを目指してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事では、太ももの脂肪吸引で吸引できる皮下脂肪の量や、手術を受けるにあたっての注意点についてご紹介しています。
「太ももの脂肪吸引」吸引できる脂肪の量は?
太ももの脂肪吸引は、太ももの部分痩せを実現できる手術で、適量の皮下脂肪を吸引することで理想的な太もものラインを実現できます。
では、太ももの脂肪吸引では、どれくらいの量の脂肪を吸引できるのでしょうか。
吸引できる皮下脂肪の量はまちまち
太ももの脂肪吸引では、前面、後面、内側、外側と、あらゆる角度から皮下脂肪を吸引することで、バランスがとれた美しい太もものラインが出現します。
そして、ここで気になるのが「具体的にどれくらいの量の皮下脂肪を吸引するのか」という点なのではないでしょうか。
実は、太ももの脂肪吸引で吸引する皮下脂肪の量については基準がなく、「1回の手術で○○cc」とお伝えすることが難しいです。
まず、太ももに蓄積された皮下脂肪の量には個人差があり、もともとの皮下脂肪量を無視して手術をしてしまうと、吸引量の過不足が起こるリスクが高まります。
そしてその結果、思い描いていた理想の仕上がりにならず、がっかりすることになりかねないのです。
たとえば、古い皮下脂肪と老廃物が固まってセルライトができ、太ももがかなり太くなっている方と、もともと痩せ型で太ももの皮下脂肪が少ない方の場合では、それぞれに吸引すべき皮下脂肪の量に大きな差が出るでしょう。
このように、吸引すべき皮下脂肪の量は、お客様ごとに異なります。
吸引する皮下脂肪の量や仕上がりについてはカウンセリングで医師から提案がありますので、まずは提案内容をよく確認いただくことが重要です。
吸引量が多い=美しい仕上がりではない
太ももの脂肪吸引を希望されるお客様の中には、「とれる分だけ皮下脂肪を取り除いてほしい」という希望を出される方がいます。
そしてその陰には、「皮下脂肪を多く取り除けば体重が減る」「余分な皮下脂肪をすべて取り除けば、細くて美しい太ももになれる」という思いをみてとることができます。
しかし、太ももの脂肪吸引では、皮下脂肪を多く取り除けば美しい仕上がりになるというものではありません。
それどころか、皮下脂肪をとりすぎてしまうと、思いもよらぬトラブルが起きてしまうことになりかねないのです。
また、皮下脂肪を多く取り除いたとしても、大幅に体重が減少することはなく、多くても2~3㎏程度の減量に留まります。
それは、皮下脂肪は水に浮くほど軽く、見た目よりも重量が少ないからです。
一方、1㎏の皮下脂肪を取り除いただけでも、見た目には大きな変化が現れる可能性があると捉えることができるのです。
太ももの脂肪吸引をお考えなら、「具体的に○○ccの皮下脂肪を取り除きたい」と考えるのではなく、「太ももを〇〇㎝細くしたい」という考えにシフトして、手術を検討する必要があるでしょう。
皮下脂肪を取りすぎることで起こるトラブルについて
太ももの脂肪吸引では、適正量の皮下脂肪を取り除いて初めて、理想的な太もものラインが実現します。
たとえば、皮下脂肪の吸引量が少なすぎれば手術以前と代わり映えしないと感じる可能性があり、この場合では再手術で対応しなければならなくなるでしょう。
しかし、もっと深刻なのは、残しておくべき皮下脂肪まで取り除いてしまったときに起こるトラブルです。
それでは、太ももの脂肪吸引で皮下脂肪をとりすぎた場合に起こり得るトラブルについてご紹介しましょう。
段差
太ももの脂肪吸引は、微妙なカーブを崩さないよう注意しながら行わなくてはならない手術で、太もも全体のバランスを考えずに部分的に皮下脂肪を取り除くと、段差ができてしまうことがあります。
太ももの裏側の皮下脂肪をごっそり取り除いたのにその他の部分はそのままになり、吸引部分とその他の部分の境目に段差ができてしまうことがあります。しっかりと医師とカウンセリングを行い、イメージのすり合わせをしておくことが重要です。
しわ
もともと皮膚にたるみが生じている方が皮下脂肪を大量に取り除いてしまうと、脂肪がなくなった部分のたるみが目立ち、しわが目立ってしまうことがあります。
このような状態は、皮下のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった成分の分泌量が極端に減る中高年に多く見られる現象ですので、特に中高年の方が注意すべき点だといえるでしょう。
色素沈着
太ももの脂肪吸引では、皮膚と筋肉組織の中間に適度な脂肪を残しておかなくてはなりません。
それは、適度な脂肪を残しておかないと、皮膚と筋肉組織が癒着でピッタリとくっついてしまい、皮膚が茶色っぽく変色するリスクがあるからです。
そして、癒着がそのまま定着すると、皮膚の色だけでなく、表面から触れると硬く、筋肉に直接触れているような感触になってしまうこともあるのです。
このようなトラブルを避けるためには、脂肪吸引に定評があるクリニックを選ぶことと、お客様が無理なオーダーをしないことが大切です。
脂肪吸引に定評があるクリニックでは、公式HPに症例写真が掲載されており、細かい手術内容についての記載もありますので、まずはそれをクリニック選びの基準としてみてください。
気になるクリニックを見つけたのなら、ひとまず口コミサイトで調査してみましょう。
口コミサイトでは、良い口コミだけでなく悪い口コミも確認できますので、クリニック選びの際の参考になるでしょう。
傷口が広がる
より多くの皮下脂肪を取り除こうとすると、カニューレをあらゆる角度から往復させて皮下脂肪を吸引しなければならず、その際には傷口が無駄に広がってしまう可能性があるのです。
太ももの脂肪吸引では、およそ5mm程度皮膚を切開してカニューレを挿入し、皮下脂肪を吸引します。
つまり、仕上がり後の傷跡は目立ちにくい状態に落ち着くということですが、カニューレを動かしすぎて傷口がダメージを負うと、必要以上に広がって仕上がりに悪影響が及ぶリスクが高まるのです。
もちろん、これは技術的な問題も影響しますので、技術力が低い医師が手術を担当してしまうと、さらにリスクは高まるでしょう。
また、太もものデザインは限りなく左右対称を目指す必要がありますが、医師の技術力が不足していると、左右のいずれかの皮下脂肪をとりすぎて、左右非対称になってしまう可能性が否めません。
太ももの脂肪吸引で皮下脂肪を取りすぎてしまったら?
太ももの脂肪吸引で皮下脂肪を取りすぎてしまった場合には、脂肪注入で理想の形に修正できます。
なお、脂肪吸引マシンにはベイザーやアキーセルといった種類がありますが、脂肪注入を想定して手術を受けるなら、高周波で脂肪を溶解するタイプのアキーセルがおすすめできるでしょう。
また、脂肪吸引では術後数か月間凸凹が目立つ状態になることがありますが、アキーセルなら凸凹ができにくいというメリットがあります。
さらに、アキーセルには体への負担が軽い手術を受けられるというメリットもありますので、これから脂肪吸引を受けようとお考えの方は、アキーセルを導入したクリニックを選ぶことをおすすめします。
太ももの脂肪吸引はダウンタイム期間中の過ごし方が肝心
太ももの脂肪吸引後には、2週間~4週間程度のダウンタイムがあります。
ダウンタイム期間については、手術の内容やお客様の体質、年齢などによって差が生じますが、最低でも2週間程度は腫れや内出血が見られ、痛みが出やすいと考えておく必要があるでしょう。
なお、皮下脂肪の吸引量が少なかったとしても、脂肪を除去する以上ダウンタイムはあります。
それでは、太ももの脂肪吸引後のダウンタイム期間中の注意点についてご紹介しましょう。
圧迫固定は必須
太ももの脂肪吸引後には1週間程度の圧迫固定を行いますが、これは腫れや内出血を押さえる対策になるだけでなく、脂肪吸引部位の回復を早める対策としても役立ちます。
また、手術直後から抜糸まではむくみが出やすい期間ですが、圧迫固定をしておくことで、むくみも最小限に抑えられます。
入浴や運動は1週間後から
太ももの脂肪吸引後、3日が経過すればシャワーは使用できますが、体が温まる入浴は術後1週間が経過するまで待ちましょう。
それは、血液循環が促進されると、患部に悪影響が及んでダウンタイム期間が伸びてしまうリスクがあるからです。
また、日常的な家事など、軽く体を動かす程度であれば手術当日から行ってかまいませんが、激しい運動は抜糸が完了するまで控えましょう。
術後1カ月が経過したらマッサージを開始
太ももの脂肪吸引後、1影が経過したあたりで起こりやすいのが、患部に硬い凸凹を感じる拘縮(こうしゅく)という現象です。
拘縮は、どの部位の脂肪吸引を受けても起こる可能性があり、手術の失敗ではありません。
また、拘縮はこのマッサージを行うことで緩和できますので、医師の指導の下でマッサージを行い、1日でも早い回復を目指しましょう。
東京シンデレラ美容外科の太ももの脂肪吸引の症例写真
太ももの脂肪吸引なら東京シンデレラ美容外科へ
太ももの脂肪吸引の施術を受ける際は、トラブルにならないためにもカウンセリングをしっかり行っており、経験や実績が十分にある信頼性の高いクリニックに依頼することが大切です。
当院には美容外科専門医や日本形成外科学会専門医の資格を所有し、糸リフトを含む小顔整形の実績が豊富な医師が在籍しております。
太ももの脂肪吸引をお考えの方はお気軽にご相談ください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩2分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
①体験談の削除
②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
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