人中短縮で後悔しないために気をつけることは?
この美容整形のコラムを読むのに必要な時間は約 11 分です。
近年、人中が短い顔が美しいと認識されやすい傾向にあります。
人気のある芸能人やインフルエンサーも人中の長さが短めの方が多いようです。
人中短縮メイクの流行も手伝って、「人中を短くしたい」と考える方は着実に増えています。
人中短縮手術を受けるのであれば、メリットだけでなくリスクについても正しく理解しておくことが大切です。
そこで今回は、人中短縮で失敗したと感じる症例や後悔しやすい人の特徴、後悔しないためにできることなどを詳しく解説します。
人中短縮とは
人中とは、鼻から上唇の間にある溝のことを指します。
人中短縮とは、人中の一部分を切り取って縫合し、物理的に人中を短くする手術のことです。
これにより、顔全体のバランスが良くなり、相対的に小顔に見えるというメリットが期待できます。
また、年齢とともに人中が間延びしてきている方の場合、人中短縮手術を受けることで若々しく洗練された印象になります。
しかも、効果は半永久的です。
メリットの多い人中短縮ですが、実は、「手術を受けなければよかった」と後悔する方も稀にいらっしゃいます。
それでは、人中短縮にはどのようなリスクがあるのか、具体的にご紹介します。
人中短縮は修正不可能な手術
まずお伝えしておきたいのが、人中短縮は修正ができない手術であるということです。
なぜなら、皮膚を切除してしまうからです。
メイクでの人中短縮のイメージから、何となく手軽な施術を想像している方が多いかもしれません。
しかし、切ってしまった皮膚はもとには戻せないのです。
そのため、もし人中短縮手術で「失敗した」と感じたとしても、基本的にはそのままということになります。
ただし、ほかの施術やレーザーによる治療などでいくらかごまかすことは可能です。
後悔しないためにも、人中短縮手術に踏み切る際には、これから紹介する失敗例やリスクについて十分検討するようにしてください。
また、ヒアルロン酸注入などによって一時的に人中を短く見せる施術もあります。
絶対に失敗したくないという方は、まずはそちらから試してみる事もひとつの方法です。
人中短縮で失敗したと感じる症例
「人中短縮」はメイクの用法としてもよく聞くワードですから、何となく手軽な施術をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、実際にはそんなことはなく、当然デメリットもあります。
ここからは、実際に人中短縮ではどのような失敗例やリスクがあるのかについて詳しくご紹介していきます。
傷跡が目立つ形で残った
通常、人中短縮は鼻の付け根に沿って切開していくので、成功すればそこまで傷跡が気になることはありません。
しかし、専門知識や経験が乏しい医師が手術をおこなった場合、失敗して傷跡が大きく目立つ形で残ってしまうことがあります。
このようなケースでは、ステロイド注射を打ったり、レーザー治療で傷跡の修正をおこなったりといった方法で対応していくのが一般的です。
しかし、完全に傷がなくなるとは言い切れません。
最悪の場合だとケロイドが発症する可能性もあります。
また、執刀医の腕だけではなく、術後の管理も傷口の状況に少なからずかかわってきます。
必要以上に触りすぎる、こすってしまうなどの行為を繰り返していると、その分傷の治りも悪くなります。
気になる気持ちも分かりますが、傷口は極力清潔に保つようにしてください。
また、医師を選ぶ際には、形成外科や美容外科の経歴と専門知識があることを確認しておくことをおすすめします。
口が閉じにくくなった
人中短縮の施術後は上唇が軽くめくれ上がってカールした状態になります。ごく稀なケースではありますが、これによって口が閉じにくくなってしまう可能性もゼロではありません。
また、もともとガミースマイルの方が人中短縮の手術を受けることで、より歯茎が見えやすくなってしまうことも考えられます。
ガミースマイルとは、口を開けて笑ったときに3mm以上歯茎が見えてしまう状態のこと。
手術前にガミースマイルでなかった方が、人中短縮手術をきっかけとしてガミースマイルになる、というケースは通常ありません。
正しく適切な手術をおこなうことができれば問題ないので、こちらのケースでもクリニック選び・医師選びが非常に重要になります。
たらこ唇になった
唇に厚みがある方が人中短縮を受けた場合、いわゆる“たらこ唇”のようになってしまう可能性があります。人中短縮によって上唇がカールし、女性らしいボリュームが出ます。
程よく厚みのある唇は女性らしい印象を与えますが、上唇だけが厚くなりすぎると逆にバランスが悪くなってしまいます。
しかし、上唇が薄いことにお悩みの方の場合は、むしろ好都合です。
つまり、もとの顔のバランスによって人中短縮手術が向いているか向いていないのかが決まってきます。
人中短縮が向いているかどうかご自身での判断が難しいと感じたら、カウンセリングを受けて医師の意見も参考にしてみてください。
小鼻や鼻の穴が広がって見えるようになった
人中短縮は、鼻の付け根部分を切除し、縫合する手術です。
そのため、人によっては小鼻が大きく広がるリスクもあります。
特に小鼻縮小の経験がある場合は注意が必要です。
小鼻縮小と人中短縮では非常に近い位置同士を切開するため、人中短縮手術を受けたことにより縮小した小鼻が後戻りしてしまうかもしれません。
また、皮膚が下に引っ張られるような形になってしまい、鼻の穴が目立って見える可能性もあります。
もしも過去に美容整形の手術歴があるなら、あらかじめ医師に申告しておくようにします。
その上で入念なデザインの相談をおこなってください。
鼻の形やバランスが気になるようなら、事前に医師に質問をして解決した状態で手術に臨めると安心です。
人中短縮で後悔しやすい人の特徴
人中短縮手術にはメリットだけでなく、デメリットもそれなりにあることが分かりました。
ここからは、上記の症例やリスクを踏まえた上で、どのような人が人中短縮手術で後悔しやすいのかを見ていきます。
唇に厚みがある
先にも述べましたが、もともとの唇に厚みがある方が人中短縮をすると、いわゆる“たらこ唇”のように見えてしまう可能性が高いです。
そのため基本的には唇が厚い方には向いていないと言えます。
とは言え、唇の理想的な厚みも人それぞれです。
もとの唇が厚めでも、特にコンプレックスに感じていないのであれば問題ありません。
「これ以上厚くなったら困る」という方は、事前に医師に相談するこをおすすめします。
ガミースマイルである
笑ったときに歯茎が見えるガミースマイルの方も人中短縮には向いていません。
こちらは比較的イメージしやすいかと思いますが、人中の長さが短くなることで、より歯茎が見えやすくなってしまいます。
最悪の場合、口元が閉じにくく常に隙間があいているような状態になってしまうことも考えられます。
ガミースマイルであり、かつ人中の長さも気になる方は、手術前にその点を医師に相談することがおすすめです。
人中がそこまで長くない
一般的に、人中は17mm以上に達していれば長いと言われます。
しかし、顔のサイズやパーツ全体のバランスもあるので一概には言えません。
自分では長いと思っていても、他人から見れば意外と長くないということもあり得ます。
もともと人中がそこまで長いわけではないにもかかわらず人中短縮手術をしてしまうと、短くなりすぎて逆にバランスがおかしくなる可能性が高いです。
「17mmよりは短いけれど何となく長く見える気がする」という程度であれば、ヒアルロン酸注入による一時的な人中短縮で様子を見てみてもいいかもしれません。
切開に抵抗がある
人中短縮手術は切開により皮膚の一部を切除する手術です。
そのため、そもそも切開に抵抗がある方には不向きであると言えます。
傷が治るまでにはある程度時間が必要です。
術後は多少痛みも伴います。術後の傷跡が気になる方も多いですが、当院ではできるだけ傷跡が目立たなくなるように工夫して手術を行っています。
人中短縮で後悔しないためには?
人中短縮手術を成功させるために必要なものは、明確な理想イメージと入念なカウンセリング、そして確かな技術と経験を持つ医師の存在です。
まず、自分の中で希望のイメージを明確にしておきます。
自分の中でしっかりとイメージできていないものを他人に伝えるのは難しいからです。
経歴が長く、経験と知識が豊富な医師を見つけたら、デザインの共有をおこないます。
ここで自分が理想とするデザインをどれだけ正確に伝えることができるかで、仕上がりに大きな違いが出てくると思っておいてください。
最終的なデザインが決定したら、あとはご自身が信頼した医師とクリニックに任せます。
まとめ
今回の記事では、人中短縮で失敗したと感じる症例や後悔しやすい人の特徴、後悔しないためにできることなどを詳しくご紹介しました。
人中短縮は一度手術をおこなうと切除した部分の皮膚はもとに戻せません。
そのため、軽い気持ちで手術に踏み切ることは避けるのが無難です。
人中短縮が向いているかどうか知りたいなら、まずはクリニックのカウンセリングを受けてみてください。
東京シンデレラ美容外科では、無料カウンセリングをおこなっております。
お客様一人一人の顔のバランスを見て、医師が丁寧にカウンセリングいたします。
カウンセリングを受けたからといって手術は必須ではありませんので、まずはお気軽にご相談ください。
Doctor 本ページの監修医師
小出 真哉(こいで しんや) SHINYA KOIDE
小さなコンプレックスが自信をそぎ、考え方や行動までもネガティブにさせてしまう一方でそれを解消できれば自信と活力に満たされ、新しいスタートを切れることを私は知っています。
お客様の最大幸福を提案できるために常に向上心をもって、最新の知見も貪欲に追い求めて参ります。
ぜひ私を上手に利用してください。いつでもお待ちしております。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
■ 略歴
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慶應義塾大学医学部医学科卒業
川崎市立川崎病院臨床研修(救急科、麻酔科、外科、形成外科、整形外科) - 慶應義塾大学病院勤務および関連病院への出向
- 湘南美容クリニック入職
- 湘南美容クリニック 川崎院院長就任
- 湘南美容クリニック 大宮院院長就任
- 湘南美容クリニック 新宿南口院院長就任
- 東京シンデレラ美容外科顧問医師就任
- 東京シンデレラ美容外科池袋院院長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
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