鼻プロテーゼの手術をした女性

プロテーゼの入れ替えは必要か医師解説

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シリコンプロテーゼとは、シリコン素材の人工軟骨を鼻筋に入れることで、スッと通った鼻筋を形成する美容整形手術です。
プロテーゼは自家組織ではないため、最適な状態を維持するためにメンテナンスが必要であると考える方は多くいらっしゃいます。
経年とともに石灰化するという話も聞いたことがあるかもしれません。
実際に当院でも、「一度挿入したら定期的に入れ替える必要がありますか?」というご質問をよくいただきます。
そこで今回は、プロテーゼ入れ替えの必要性と入れ替えが必要となるケースについて詳しくご紹介します。

鼻のシリコンプロテーゼ

シリコンプロテーゼとは

日本人にありがちな鼻のお悩みの一つに、「鼻が低い」というものがあります。
鼻筋が通っている鼻は、洗練された印象を与えるものです。
プロテーゼを鼻筋に挿入することで、美しく筋の通った鼻を形成することができます。
美容整形手術の中でも非常に有名な手術なので、選ばれる方も多いです。
傷口は鼻の穴にできるため、顔に傷をつけたくない方からも人気があります。
一方、「体内に異物を入れる」ということに抵抗がある方や、不安な気持ちがある方がいらっしゃるのも事実です。
「異物を入れているのだから当然メンテナンスが必要なはず」と考えている方も多いかもしれません。
それでは、実際にシリコンプロテーゼの入れ替えは必要なのかどうか、解説していきたいと思います。

シリコンプロテーゼと鼻尖形成3D法と軟骨移植とMD式の術前、術直後、1週間後、2週間後、1か月後の経過の症例写真
【リスク・副作用】だるさ、熱感、頭痛、じんましん、かゆみ、むくみ、発熱、咳、鼻筋の違和感、異物感などが出る、鼻閉感が出る、鼻尖、鼻翼、鼻骨、わし鼻、仕上がりがイメージと異なる、鼻筋が曲がったと感じるなど

鼻のシリコンプロテーゼ

シリコンプロテーゼは基本的に入れ替え不要

結論から述べると、正しく手術をおこなうことができれば、シリコンプロテーゼの入れ替えは半永久的に必要ありません。
シリコンプロテーゼ手術では、体内で変質しにくい医療用シリコン素材を使います。
人工関節として医療の現場でも使われることがあるもので、安全性についてはまったく問題がないのです。
たしかに、術後10年以上が経過すると石灰化リスクが高まるという話もあります。
しかし、仮に数十年後に石灰化したとしても特に悪い影響はなく、人体にとっては無害であることが分かっています。
また、シリコンプロテーゼにはL型とI型の2種類があります。
L型プロテーゼは、鼻根から鼻先までプロテーゼを入れて鼻筋と鼻先を形成する手術です。
このタイプは、鼻先に挿入したプロテーゼが飛び出したり、皮膚が薄くなったり、ズレたりといったトラブルが非常に多いというデメリットがあります。

そのため、現在はL型プロテーゼを使っているクリニックはほとんどありません。
一方のI型プロテーゼは、鼻根から鼻尖の手前までプロテーゼを入れることで高さを出します。
鼻先には異物が入ることがないため、飛び出しなどのトラブルはほとんどありません。
「プロテーゼは入れ替えやメンテナンスが必要なもの」と思っている方の多くは、L型プロテーゼの悪い印象だけが残っている可能性があります。
また、実際にプロテーゼの手術をしたクリニックで「入れ替えが必要」だと言われた場合には、L型プロテーゼを使用している可能性が高いです。
I型の医療用シリコンを使用している場合、正確な手術がおこなわれていれば基本的には入れ替え不要です。
さらに、ヒアルロン酸のように体内に吸収されないため、効果も半永久的なのです。

鼻のシリコンプロテーゼ

プロテーゼの入れ替えをするケース

I型の医療用シリコンプロテーゼを使った場合、入れ替えは必須ではないことがお分かりいただけたかと思います。
しかし、「プロテーゼ入れ替え術」というものがある以上、実際に入れ替えをしている方がいらっしゃるのは事実です。
それでは、どのようなケースで入れ替えが必要になるのか、どのような方が「プロテーゼ入れ替え術」を受けているのか、具体的なケースを解説していきます。

プロテーゼの入れ替えをするケースについて説明する看護師

プロテーゼのズレや飛び出しが生じた

こちらは、プロテーゼがズレたり飛び出したりしてきて入れ替えを余儀なくされるケースです。
主にL型プロテーゼを挿入している方に多く見られます。
鼻筋を通させると同時に鼻先までスッと整えることができるL型プロテーゼは、少し前まで頻繁に使用されていました。
しかし、鼻先の皮膚がシリコンの負荷に耐えられず薄くなり、手術した数年後に挿入したプロテーゼが飛び出してしまうといったトラブルが多発するようになりました。
長い年月をかけて徐々に皮膚が薄くなっていくため自分では気がつきにくく、最悪の場合には挿入したシリコンが鼻先から飛び出して露出してしまうのです。
一方、I型プロテーゼは鼻先に負担がかからない構造になっているため、経年とともに飛び出してくる心配はありません。
最近はI型プロテーゼで鼻筋を通し、鼻中隔延長や鼻尖形成といったほかの手術方法で鼻先を尖らせる方法が主流です。
なお、L型プロテーゼを挿入したすべての方にこのような症状が起きるというわけではなく、挿入した状態でも問題なく過ごされる方もいらっしゃいます。
もちろん、特に違和感が出ていないのであれば無理に入れ替えをする必要はありません。
しかし現状問題がなくても、将来的なリスクを考慮するのであれば、一度カウンセリングだけでも受けておくと安心です。

また、ズレに関してはI型プロテーゼでも生じる可能性がゼロとは言い切れません。
プロテーゼには挿入すべき正しい位置があるのですが、慣れていない医師が手術をおこなった場合、ごく稀に間違った位置に挿入してしまう可能性があるのです。
そうなると、手術直後は一見問題がないように見えても、激しい運動や少しの衝撃でズレやすい状態になってしまいます。
ズレが生じてしまった場合には、クリニックで除去もしくは修正をする必要があります。
あらかじめこのようなトラブルを防ぎたいのであれば、できるだけ経歴が長く、経験と知識が豊富な医師に手術を任せるのがおすすめです。

術後感染による炎症や引き攣れが生じた

こちらは術後感染により入れ替えが必要になるケースです。
医療用シリコンプロテーゼが安全な素材であるとはいえ、体内に異物を入れることになるわけですから、感染の可能性はゼロではありません。
しかし、ごく稀です。
万が一挿入したプロテーゼに細菌が付着していた場合、術後まもなく症状があらわれます。
赤く腫れる、膿が出る、痛みがある、異臭がするといった症状があれば、感染している可能性が高いです。
炎症が起きて赤くなったり、引き攣れが生じたりした場合は、除去または入れ替えが必要になります。
また、何らかの原因によって、術後数年が経過してから感染が起きる可能性もあります。
その場合は、手術を受けたクリニックでも良いですが、より腕のいい医師に修正を任せた方が安心です。
また、シリコンによるアレルギーリスクも考えられます。
こちらも非常に稀ではありますが、感染と同じくリスクはゼロではありません。
術後に赤みや腫れ、痛みといった違和感があるようなら、すぐにクリニックに相談して除去してください。

デザインを変更したい

特に問題が出ていなくても、デザインを変更する目的で入れ替えをする方もいらっしゃいます。
術後すぐにデザインが気に入らずに変更する方、術後数年が経過してから別のデザインを希望して入れ替えをする方、さまざまです。
プロテーゼの入れ替えにおいてもっとも多いのがこのケースとなります。
ただし、術後のデザインが気に入らず再手術する場合、最低でも前回の手術から3ヶ月が経過していることが望ましいです。
よりきめ細かい変化を希望する場合には、既成のプロテーゼをそのまま使用するのではなく、お客様一人一人に合わせてプロテーゼを加工して使用しているクリニックを選ぶことをおすすめします。
既成のプロテーゼをそのまま使用だと鼻の形によっては無理をして挿入することになるかもしれません。
そういった意味でもお客様一人一人の形にあったプロテーゼを使用することはメリットが大きいです。
また、元の鼻の高さに戻したいという場合には、プロテーゼを除去することで対応できます。
医療用シリコンプロテーゼは体内で変質しにくいという特性を持っているので、必要に応じて入れ替えたり除去したりすることができるのです。

鼻のシリコンプロテーゼ

プロテーゼ入れ替え術とは

プロテーゼ入れ替え術では、基本的に前回挿入時の傷を利用してプロテーゼを取り除き、再挿入します。
傷は鼻の穴にあるので外見上は分かりません。
L型プロテーゼからI型プロテーゼに入れ替える場合、それまでプロテーゼが入っていた鼻先部分が空洞になってしまいます。
鼻先の変形を防ぐため、代わりに脂肪や軟骨などの自己組織を移植します。
場合によっては鼻中隔延長などを合わせて行い、鼻先を整えるケースもあります。
プロテーゼを入れ替えるのは自由ですが、一度入れたら必ず入れ替えが必要になるということではありません。
特にI型プロテーゼを入れていらっしゃる方のほとんどは、プロテーゼを入れている事実を忘れて快適に過ごしていると思います。
東京シンデレラ美容外科では、初回の手術ではもちろん、修正や入れ替えにおいてもI型プロテーゼのみ使用しております。
先に述べたように、L型プロテーゼは経年による鼻先からの飛び出しリスクが高いからです。
なお、当院では一人一人に合わせてシリコンプロテーゼを加工して使用するので、ぴったりと鼻筋に密着し、ズレにくいという特徴もあります。
プロテーゼのトラブルにお悩みの方や鼻のデザイン変更を検討している方は、ぜひ一度当院の無料カウンセリングを受けてみてください。

まとめ

今回はシリコンプロテーゼの入れ替えについて解説してきました。
I型シリコンプロテーゼの場合、正しく手術が行われれば効果は半永久的です。
また、シリコンの素材は変質しにくいため、適切なタイミングで入れ替えたり除去したりすることができます。
「プロテーゼの入れ替えは必須ではないが、必要に応じて入れ替え・除去することは可能である」と覚えておいてください。

カウンセリングをしている美容外科医

鼻のシリコンプロテーゼ

鼻のプロテーゼなら東京シンデレラ美容外科へ

東京シンデレラ美容外科では、鼻のプロテーゼの美容整形を多く行っております。
鼻のプロテーゼの正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩3分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。

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シリコンプロテーゼ

Doctor 本ページの監修医師

吉原 伯

吉原 伯(よしはら のり) NORI YOSHIHARA

美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。

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■ 資格

  • 美容外科専門医(JSAS)
  • サーマクール認定医
  • ベイザー脂肪吸引認定医
  • 日本救急医学会ICLSコース取得
  • 日本美容外科学会正会員(JSAS)
  • 日本美容皮膚科学会正会員

■ 略歴

  • 神戸大学医学部医学科卒業
    医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
    (麻酔科、皮膚科、形成外科)
  • 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
  • 湘南美容クリニック大宮院院長就任
  • 早稲田大学大学院卒 MBA修了
  • 湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
    SBCメディカルグループ統括院長補佐就任
  • SBCメディカルグループ代表補佐就任
  • 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
  • 医療法人社団東新会理事長就任

さまざまな学会の専門医・会員が在籍

下記の資格を持つ医師が在籍しています。

美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員

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