鼻のプロテーゼは将来どうなる?メンテナンス方法について医師解説
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プロテーゼ手術は鼻筋を高くしたいと望む方に実施される手術であり、鼻筋の通った鼻になる、鼻が高くなるといった効果が望める美容整形です。
そして手術を終えたばかりの頃は鼻の腫れや痛み、異物感が感じられる傾向にありますが、挿入されたプロテーゼが鼻の組織に定着すると術後の違和感がなくなり普段どおりの生活が送れるようになることが多いです。
一方、将来的に施術箇所に変化が生じるケースもあります。
今回は鼻に挿入されたプロテーゼに将来どのような変化が起こり得るか、加えてプロテーゼをメンテナンスする手段についても解説します。
鼻に入れたプロテーゼは将来どうなる?
プロテーゼ手術の後プロテーゼが鼻の組織に定着したら、特に強い衝撃が加わらない限り数十年経っても施術箇所に変化が生じるリスクは低いです。
また施術箇所に異変が生じたり鼻のデザインを変えたいという気持ちが出ない限り、基本的に鼻のプロテーゼを定期的に入れ替える必要もありません。
しかしプロテーゼがトラブルを起こすリスクがまったくないという訳ではなく、人によってプロテーゼがずれる、透けるなどのアクシデントが起こる可能性があります。
プロテーゼの位置がずれる
プロテーゼが挿入される部分はあらかじめ決められており、適切な位置に挿入できればその後問題が起きることはほぼありません。
しかし万が一誤った位置にプロテーゼが挿入され鼻筋を高くしたい年月の経過にともなってプロテーゼがずれ、挿入位置から徐々に押し上げられていく場合があります。
プロテーゼが透けてくる
年齢を重ねると皮膚が薄くなる場合があります。
そしてプロテーゼ手術の後、将来皮膚が薄くなった時にプロテーゼが肌の表面から透けて見える可能性があります。
デコボコになる
プロテーゼを入れた部分が将来デコボコになる場合があります。
これはプロテーゼのまわりが石灰化する現象が起きるためです。
体内に異物が入った場合、人体の防御反応としてコラーゲンの被膜が異物を包み込みます。
そしてその被膜はやがて石灰化していきます。
プロテーゼそのものは体に害をおよぼさないシリコンで作られているのですが、お客様自身の体がプロテーゼを異物と判断してそのまわりを石灰化させ、その影響で鼻の表面がデコボコになる可能性があります。
ちなみにプロテーゼそのものが劣化により変形したことが原因で表面がデコボコになることもあります。
鼻が引きつれる
プロテーゼ手術の切開の傷が修復される過程で、皮膚が拘縮し引きつれたような感覚が生じる場合があります。
引きつれの多くは手術から半年以内に治まる傾向にありますが、それ以上長く引きつれが続く場合は医師に相談することをおすすめします。
プロテーゼが飛び出す
プロテーゼを挿入したことによって体が異物を追い出す機能が働き、プロテーゼが皮膚を突き破って外部に飛び出してしまうことがあるのです。
しかしこの現象はプロテーゼのうち鼻筋から鼻の先を覆うL字型のプロテーゼを挿入した場合に起こり得る現象です。
L字型のプロテーゼは2000年代まで多くの医療機関で用いられていましたが、2022年現在は鼻の付け根から鼻尖のやや上の部分までを覆うI字型のプロテーゼが整形手術に使われる傾向にあります。
このI字型のプロテーゼを挿入した場合、将来プロテーゼが鼻から飛び出るリスクは少ないです。
ちなみにプロテーゼが鼻から飛び出す現象が起きる場合、前兆として皮膚の腫れや痛みが生じたり、鼻が熱を持つような感覚が生じたりすることがあります。
そのためプロテーゼが飛び出し皮膚が大きく損傷するのを避けるには、痛みや熱感が現れた時点で早急に医師の診察を受けるのが望ましいです。
感染症を引き起こす
適切な衛生管理が行われている医療機関でプロテーゼ手術を受け、またクリニックから伝えられる生活面の注意事項を守れば、術後に感染症を引き起こすリスクはあまりありません。
しかし、ごくまれにプロテーゼ手術を受けて間もない時期に何らかの原因で施術箇所が感染症を引き起こすケースがあります。
感染症を引き起こした場合、鼻や頬が著しく腫れ上がったり鼻の中から膿が出てきたりする可能性があります。
加えて術後間もない時期だけでなく人によって術後何年も経ってから感染症を引き起こす場合もあるのです。
感染症のサインとしては鼻やその周辺が急激に腫れ上がる、また鼻の穴から膿の混ざった黄色っぽい鼻水が出るなどの症状が挙げられます。
もしプロテーゼ術から月日が経過してもこのような症状が現れたら早めに医師に相談しましょう。
将来プロテーゼ挿入箇所に異変が起きた場合のメンテナンス方法
プロテーゼを鼻に入れた後、大きなトラブルがなければ定期的にプロテーゼを入れ替える必要はありません。
そしてプロテーゼそのものも体に害をおよぼすリスクが低いものですが、体内に異物を挿入する手術を受けた以上何のリスクもないという訳ではありません。
万が一施術箇所に異変が生じた場合はプロテーゼを抜き取るなどして患部をメンテナンスする必要があります。
それでは、こちらではプロテーゼ手術の後にトラブルが生じた場合のメンテナンス方法をご紹介します。
プロテーゼを抜去する
プロテーゼの入っている部分がデコボコになった、感染症を引き起こしたなどのアクシデントが生じた時は、患部の状態によってプロテーゼを抜去する手術が行われる場合があります。
プロテーゼを取り除く手術は通常、最初のプロテーゼ手術をしてから皮膚の状態が改善する時期、具体的には術後6ヶ月が経過してから実施されます。
しかし感染症で腫れ上がっているなど患部の状態が芳しくない場合は最初のプロテーゼ手術から6ヶ月以内にプロテーゼが抜去されることもあります。
新しいプロテーゼと入れ替える
これまで鼻に入れていたプロテーゼが変形するなどの異変が起きた場合や鼻のデザインを変えたいという場合は、今入れているプロテーゼを取り除いた上で新しいプロテーゼを挿入する手術が行われることがあります。
新たなプロテーゼに入れ替える場合も最初のプロテーゼ手術から6ヶ月が経過してから再手術が実施される場合が多いです。
一方で鼻の状態によっては6ヶ月経つのを待たずに再手術を実施する可能性もあります。
将来後悔しない鼻のプロテーゼ手術を受ける方法
プロテーゼ手術は1度受ければ施術効果が数十年持続するケースも多いですが、プロテーゼのずれや変形などが生じるリスクもあります。
その上で将来的にアクシデントが起こるリスクを下げるために、クリニック選びに気を付けることをおすすめします。
実績のあるクリニックを選ぶ
美容整形を受ける際はどのような手術であっても実績のあるクリニックで受けることが推奨できます。
そして鼻のプロテーゼ手術においても実績のあるクリニックを選ぶことで、手術後のプロテーゼのずれや変形、感染症のリスクを下げることができます。
カウンセリングでの対応をチェックする
まずカウンセリングを医師以外のスタッフが担当している医療機関では、プロテーゼ手術を担当する医師にお客様の希望が伝わりにくいため理想どおりの仕上がりにならない可能性が高いです。
そのため術後望んだとおりの仕上がりになるためには、手術だけでなくカウンセリングも医師が担当してくれるクリニックを選ぶのが望ましいです。
またカウンセリングそのものの質にも注意を向けることもおすすめできます。
じっくりカウンセリングをしてくれるクリニックであれば、クオリティーの高い手術やしっかりとしたアフターケアが受けられる可能性が高いです。
一方でカウンセリングでの対応が良くなければ、期待どおりの手術が受けられない恐れがあります。
例えばカウンセリングが短時間で終わってしまうクリニックやカウンセリング中に手術のメリット、デメリットなどについて細かな説明をしてくれないクリニック、そして手術の決定をやたら急がせるクリニックに関してもあまり質の高い手術が受けられない可能性があります。
安心して手術を受けるためには、手術について細かく説明しお客様の質問にも丁寧に答えてくれるクリニックを選びましょう。
ちなみにカウンセリングを受けてからそのクリニックで手術を受けるどうかを決めることも可能です。
そのため通院先の候補が複数院ある場合は各クリニックのカウンセリングを受け、対応をチェックしてから検討してみましょう。
手術に関する希望を具体的に伝える
理想に近い仕上がりに至るためには、ご自分から積極的にどのような仕上がりを望んでいるかを伝えることをおすすめします。
「小鼻を小さくしたい」「今より高い鼻にしたい」などご自身の希望をできる限り具体的に医師に伝えましょう。
お客様の希望が医師に伝われば、理想的な仕上がりにするためにどのぐらいの長さ、どのぐらいの厚さのプロテーゼを入れれば良いかがわかります。
将来のトラブルを防ぐために…鼻のプロテーゼ手術後の注意点
プロテーゼ手術の後にアクシデントが起きてしまうと、傷や腫れが目立ってしまうだけでなくメンタル面の負担もまねく恐れがあります。
そのため手術から20年後、30年後も施術箇所に異変が起きないような生活を送ることが望ましいです。
またプロテーゼを挿入することによるトラブルを恐れて、鼻根にヒアルロン酸を入れることで鼻筋を通すなどの、プロテーゼ手術以外の手段を受ける方もいらっしゃいます。
しかしプロテーゼ手術による美容整形を行ったからといって必ず将来トラブルが起こるということはありません。
さて鼻のプロテーゼ手術で将来後悔しないためには、鼻にトラブルが起こらないよう術後の日常生活に注意する必要があります。
こちらでは手術後日常でご注意いただきたい点についてご紹介します。
鼻に刺激を与えない
プロテーゼ手術を終えてすぐにプロテーゼが鼻に定着する訳ではなく、鼻の組織にきちんと定着するまでに1ヶ月程度かかります。
定着前に鼻に刺激を加えると、プロテーゼがずれる恐れがあります。
そのため、プロテーゼが馴染むまでは鼻を頻繁に触るなどして刺激を与えないよう意識しましょう。
鼻をかむ時も強い力で押さえないよう注意してください。
異変を感じたらすぐ医師に相談する
将来も施術箇所を良い状態に保つために皮膚が腫れた、デコボコになったなど鼻に何らかの異変を感じたら早めに医師の診察を受けることをおすすめします。
鼻のプロテーゼ手術なら東京シンデレラ美容外科へ
東京シンデレラ美容外科では、鼻のプロテーゼ手術の美容整形を多く行っております。
鼻のプロテーゼ手術の正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩3分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
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