糸リフトの効果を美容外科医が詳しく解説
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エイジングケアのための施術には多くの種類がありますが、お手軽にエイジングケアを叶えたいのなら、糸リフトがおすすめできるでしょう。
しかし、糸リフトでは満足できる効果を得られないこともあるのです。
こちらの記事では、糸リフトに期待できる効果と、満足できる効果を得られない理由、しっかりと効果を実感するための対策についてご紹介しています。
糸リフトに期待できる効果とは
糸リフトとは、特殊な医療糸を顔に挿入することで、エイジングが気になる年代の方だけでなく、小顔になりたい若い世代の方にも対応できるというメリットがあります。
それでは早速、糸リフトに期待できる効果からご紹介しましょう。
この症例写真は、糸リフトの手術前、1週間後の症例写真になります。
1週間で、美しいフェイスラインになっているのがわかります。
リフトアップ効果
糸リフトに使用する医療用糸には、細いタイプからやや太いタイプまでありますが、どの糸にもコグと呼ばれるトゲが付いており、コグの力を借りて皮下組織を引き上げます。
また、頬のたるみが軽い方の場合では少ない本数、強いたるみが見られる方の場合ではやや多めの本数というように、糸の本数を調節できるという特徴があります。
つまり、お客様の状態に合った本数を挿入することで、希望通りのフェイスラインを実現できる施術だということです。
さらに、糸の引き上げ度合いもお客様の状態に合わせて調節できるという特徴もあります。
たとえば、若い年代の方でも、頬に付いた脂肪の量が多い場合では、脂肪の重みで下膨れのような状態になることがありますが、このような状態も糸リフトで改善を目指せます。
また、ある程度年齢を重ねて目立ってくるのが、ほうれい線やブルドッグライン、マリオネットラインですが、これらのラインができるだけで実年齢より上に見られる印象になります。
そしてこれらのラインも、糸リフトを受けることで改善できます。
たるみ毛穴の改善効果
年齢を重ねると、頬のたるみだけではなく、たるみ毛穴が目立ってくることがありますが、この状態は皮膚がたるむことで毛穴が広がり、そのまま垂れ下がることで起こります。
こうして目立ってきた、たるみ毛穴は、正面から見ると涙型のような形をしており、頬を持ち上げると目立たなくなるという特徴があります。
つまり、糸リフトでリフトアップすれば、たるみ毛穴も目立たない状態に改善できるということです。
また、たるみ毛穴はいくつもできるという特徴があり、毛穴同士がつながってしまうと、より目立つことになります。
なお、たるみ毛穴は引き締め成分配合の化粧品を使用することで対策できますが、皮膚に強いたるみが見られる場合では、化粧品の使用だけでは改善することができません。
そしてもうひとつ、EMSやRF機能搭載の美顔器で対策するという方法もありますが、美顔器では効果の現れ方が緩やかなうえ、たるみを完全に解消することが難しいというデメリットがあります。
一方、糸リフトであれば、直後から、はっきりとしたリフトアップ効果を実感でき、たるみ毛穴も目立たない状態に改善できます。
美肌効果
糸を皮下に通すと、皮下組織は一時的にダメージを負い、自然治癒力が働いて糸の周辺にコラーゲンを生成し始めます。
それにより美肌効果を実感することが可能です。
ご存じの通り、コラーゲンはお肌の弾力をつくり出す大切な成分ですが、年齢とともに減少したコラーゲンは、セルフケアではなかなか生成できません。
たとえば、コラーゲン含有の食品やサプリメントを摂取する、コラーゲン配合の化粧品を使用するなどがコラーゲンの生成に役立つ対策として挙げられます。
しかし、これらの対策だけではコラーゲンの生成が難しく、思うような効果を得られず諦めてしまうことも珍しくありません。例えばの話ですが、髪の毛を食べたら、髪の毛が生えるわけではないのと同じです。
つまり、確実性が高い方法でコラーゲン生成を狙いたいなら、食品やサプリメント、化粧品によるケアよりも、糸リフトのほうがおすすめできます。
小顔効果
頬の下側や口角周辺がたるむと、顔全体が大きく見えることがありますが、糸リフトでリフトアップをすれば、それに伴い小顔効果も生まれます。
また、たるみが目立ってくるとフェイスラインがぼやけて老けた印象になることがありますが、糸リフトで頬をグッと持ち上げれば、フェイスラインがシャープに整えられて、若々しさも手に入れることができます。
糸リフトで効果を実感できない理由
上記では、糸リフトに期待できる効果をご紹介しましたが、効果を実感できる方が存在する一方で、効果を実感できなかったという方も実際に存在しているのです。
では、その理由はどのような点にあるのでしょうか。
すでにたるみが進行していた
糸リフトは、軽度のほうれい線やブルドッグライン、マリオネットラインの改善を目指せる施術で、すでにたるみが進行している場合では、糸リフトでは対応しきれないことがあります。
たとえば、笑顔をつくらなくてもクッキリと深く刻み込まれたほうれい線や、ブルドッグラインとともに口角がかなり下がっている状態などが、その例として挙げられます。
このように、強いたるみが見られる場合では、皮膚そのものを切除するフェイスリフトの方が適切な場合があります。
このような強いたるみは、頬の脂肪が垂れ下がることで目立ってくることがありますが、皮下のコラーゲンが一気に減少し、それによって皮膚が弾力を失うことでも起こります。
フェイスリフトでは余分な皮膚を切除できるため、強いたるみが見られる方には最適の手術方法の一つです。
糸リフトで効果を実感できなかったのなら、フェイスリフトも視野に入れて改善を目指す必要があるでしょう。
頬の脂肪が多い
予想外に頬の脂肪が多かった場合では、脂肪による圧に糸が勝てず、思うようなリフトアップ効果を得られないことがあります。
つまり、このようなケースでは顔の脂肪吸引が必要になる可能性があります。
また、頬の広い部分に分布しているバッカルファット、頬の上部を中心に分布しているメーラーファット、口角から下に分布しているジョールファットが多い場合では、これらを除去する手術が必要になることがあります。
なお、メーラーファット・ジョールファットは顔の脂肪吸引と同じく皮下脂肪を吸引することで対応できますが、皮下脂肪よりも深い部分にあるバッカルファットの場合では、手術で取り除く必要があります。
どの部分の脂肪が糸リフトの邪魔をしているのかについては、お客様によって異なりますので、まずは医師による診断を受けてみると良いでしょう。
挿入する糸の本数が少なかった
糸リフトでは、頬のたるみ度合いによって挿入する糸の本数を決めますが、たるみに対して挿入する糸の本数が少なかった場合では、施術以前とあまり代り映えしない仕上がりになることがあります。
この場合では、糸を追加で挿入することで、改善を目指すことができるでしょう。
ただし、上記でもご紹介した通り、たるみが進行している、頬の脂肪が多いといった場合では、糸を追加するよりも、フェイスリフトや脂肪吸引がおすすめできることがあります。
エラが張っていた
意外な盲点として挙げられるのは、エラが張っていることで顔全体が大きく見えている可能性があります。
この場合では、糸リフトでリフトアップには成功していても、エラ(咬筋)が張っていることで小顔にならず、がっかりすることがあるのです。
このようにエラが張っていて、思うような小顔になれなかったのなら、ボトックス注射を検討してみると良いでしょう。
ボトックス注射は、エラ部分に薬剤を注入することで筋肉の働きを弱め、自然に張り出したエラを改善できる施術で、ダウンタイムがほとんどないというメリットがあります。
糸リフトで満足できる効果を得るためには
糸リフトで満足できる効果を得るためにすべきこと、それは、糸リフトがお客様のお悩みに対応できるか否かを見極めた上で施術に踏み切るということです。
では、具体的にどう対策すれば良いのでしょうか。
糸リフトの成功はカウンセリングがカギを握る
糸リフトにはいくつもの効果を期待できますが、施術がお客様に適していなかった場合では、思うような効果を得られず、仕上がり後にがっかりする可能性が否めません。
そして、そのような状態を避けるためには、カウンセリングに時間をかけて、お客様の状態に合った施術を選ぶことが大切なのです。
その際には、医師から糸リフト以外の手術や施術を勧められることがありますが、まずはその提案に耳を傾けて、糸リフトとともに検討してみてください。
というのは、医師はお客様の状態を細かくチェックした上で、適切だと思われる施術を提案するからです。
糸リフトはメリットが多い施術ではありますが、効果を得られないようでは受ける意味がありません。
糸リフトには向き・不向きがありますので、糸リフトによる施術をお考えでも、別の施術のほうが向いている可能性があるということも、知識として知っておくとよいでしょう。
糸リフトなら東京シンデレラ美容外科へ
東京シンデレラ美容外科では、リフトアップの美容整形を多く行っております。
糸リフトの正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩3分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
小出 真哉 SHINYA KOIDE
小さなコンプレックスが自信をそぎ、考え方や行動までもネガティブにさせてしまう一方でそれを解消できれば自信と活力に満たされ、新しいスタートを切れることを私は知っています。
お客様の最大幸福を提案できるために常に向上心をもって、最新の知見も貪欲に追い求めて参ります。
ぜひ私を上手に利用してください。いつでもお待ちしております。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
■ 略歴
-
慶應義塾大学医学部医学科卒業
川崎市立川崎病院臨床研修(救急科、麻酔科、外科、形成外科、整形外科) - 慶應義塾大学病院勤務および関連病院への出向
- 湘南美容クリニック入職
- 湘南美容クリニック 川崎院院長就任
- 湘南美容クリニック 大宮院院長就任
- 湘南美容クリニック 新宿南口院院長就任
- 東京シンデレラ美容外科顧問医師就任
- 東京シンデレラ美容外科池袋院院長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
①体験談の削除
②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
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