糸リフトを受けた女性

糸リフトで起こりやすい失敗を美容外科医がわかりやすく解説

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この美容整形のコラムを読むのに必要な時間は約 12 分です。

糸リフトは代表的なリフトアップ治療のひとつで、早い段階でリフトアップ効果を時間できることから、高い人気を誇っています。
また、糸リフトで皮膚を切開しないというメリットもあり、これもまた、糸リフトの人気を高めている理由のひとつでしょう。
しかし、そのように人気が高い糸リフトでも、実は失敗することがあるのです。

糸リフト

糸リフトで起こりやすい失敗とは

糸リフトとは、コグ(トゲのような返し)がついた医療用糸を皮下に通して、内部から組織を引っ張り上げることでリフトアップを目指せる美容整形です。
しかし、糸リフトは必ずしも成功するものではなく、失敗する例もあるのです。
それでは、糸リフトで起こりやすい失敗例について見ていきましょう。

この症例写真は糸リフトの手術を受けた女性の手術前、手術直後の症例写真になります。

糸リフト16本の症例写真2

引きつったような不自然な仕上がりになった

糸リフトを受けると、手術直後から1週間程度は痛みやツッパリ感が出ることがありますが、この状態は糸が皮下組織に馴染んでいないことで起こります。
そして、1週間目以降からは、痛みやツッパリ感が和らぎ、術後1カ月が経過すると、それらの間隔はほぼなくなり、自然な仕上がりに落ち着きます。
ところが、術後1カ月が経過してもまだツッパリ感があり、不自然な状態に仕上がってしまう方もいるのです。
そしてその原因として考えられるのは、糸を挿入する層に誤りがあったということです。
また、引き上げが強すぎたことが原因となって、引きつったような不自然な仕上がりになることもあります。
ただし、糸リフトは時間の経過とともに組織に馴染めば、自然な仕上がりに落ち着くこともあります。
数か月間引きつったような感覚が続くのは問題ですが、手術後1カ月以内に起こった引きつれは、組織に馴染めば自然に落ち着く可能性が高いです。
もし1ヶ月以上経過しても、ツッパリ感や違和感が治らない場合は、施術を受けたクリニックに問い合わせた方が良いでしょう。

表面が凸凹している、糸が透けて見える

挿入する糸の層が適正でなかった場合や、糸ごとに挿入する層が異なった場合では、表面が凸凹している、糸が透けて見えるといったトラブルが起こることがあります。
このようなケースは頻繁に見られるものではありませんが、技量不足の医師が美容整形を担当することで起こり得るのです。
特に皮膚が薄い方の場合では、糸の挿入位置に配慮する必要があります。

リフトアップ効果が弱い、もしくは実感できない

思っていたよりもリフトアップ効果が弱い、もしくは効果を実感できないという場合では、引き上げる力が弱く、十分に引き上げられていない可能性が考えられます。
このようなトラブルは、挿入する糸の本数不足で起こることが多いとされていますが、お客様の希望が医師にうまく伝わっていなかったことでも起こることがあります。
糸リフトは引き上げの調節を行うことが可能な手術ですが、お客様の希望が医師にうまく伝わっていなかった場合では、引き上げが強すぎたり弱すぎたりすることで、イメージ違いの仕上がりになることがあります。
そうならないためには、できるだけ具体的に、お客様の希望を伝えることが大切なのです。

糸の挿入部分が禿げた

「糸リフトで禿げる?」と不思議に思うかもしれませんが、糸リフトはこめかみやもみあげ部分の髪の生え際から糸を挿入するため、手術後に糸の挿入部分が禿げてしまうことがあるのです。
それは、糸を挿入する際に毛根を傷付けてしまうと、毛根が組織ごと破壊されて、その部分から発毛しなくなる可能性があるからです。
また、手術後の禿げは、手術後すぐに見られることもありますが、手術後しばらくして目立ってくることもあります。
通常では糸の挿入部分が禿げるようなことはありませんが、糸の引き上げが強すぎた場合などには禿げができやすくなります。
ただし、糸リフトで禿げる確率は低く、滅多に起こるものではありません。
どうしても心配なら、直接医師に確認してみると良いでしょう。

顔が大きくなったように感じる

糸リフトの手術直後には、顔がひとまわり大きくなったように感じることがあり、失敗したと感じることがあります。
しかし、この状態は失敗ではなく、糸を挿入したことで内部の組織が一時的にダメージを受けてむくみが出ている状態です。
特に術直後に関しては、麻酔液の影響で顔にむくみが出やすい状態です。
糸リフトのダウンタイム期間中には、むくみのほか軽い内出血が起こることがありますが、この状態も失敗ではなく、組織がダメージを受けたことで起こる現象ですので、心配はありません。
手術後顔が大きくなると逆効果のように思えるかもしれませんが、糸リフトで挿入した糸はすぐに組織に馴染むものではなく、完全に馴染むまでには最低でも約1カ月はかかります。
つまり、手術後1か月間はなるべく安静に過ごし、経過を見守ることが大事だということですね。

糸リフト

糸リフトで失敗したと感じたときの対処法

糸リフトで失敗したと感じると、「糸を抜いて元の状態に戻りたい」と思うかもしれません。
しかし、糸リフトに用いられる糸にはコグがついているため、引き抜くことはできないのです。

糸リフトで失敗したと感じたときの対処法を紹介している医師

溶ける糸なら自然な解消が可能

以前では、糸リフトには溶けない糸が用いられることがありましたが、現在では人体への安全性の配慮として、溶ける糸を用いる美容外科がほとんどです。
そして、溶ける糸を用いた糸リフトであれば、時間の経過で自然に元の状態に戻ります。
とはいえ、糸リフトの持続期間は糸の種類にもよりますが、6〜18ヶ月となっているため、その期間中は仕上がりの状態で我慢するしかありません。
つまり、糸リフトを受けるなら、あらかじめ失敗しないための対策を講じておくことが大切だということなのです。
ただし、凸凹が極端に目立つ場合では、マッサージで対応できる場合もあります。
その際は、お客様ご自身でマッサージをするのではなく、医師による施術を受けてください。
コグ部分を少し外すことで、気になる凸凹の改善が可能です。

効果を実感できないときには?

糸の引き上げが不足していることで効果を実感できない場合では、再手術を検討しなければならないでしょう。
その際には、ひとまず数か月間様子を見てから再手術を検討してください。
心配な方は、手術を担当した医師に相談し、再手術のタイミングについて質問してみると良いでしょう。
また、糸リフトで効果を実感できない場合では、そもそも糸リフトがお客様に合っている手術ではなかった可能性も考えられます。
リフトアップ手術は糸リフトだけでなく複数ありますので、糸リフトで効果を実感できなかったのなら、別の手術も視野に入れて再手術を検討する必要があるでしょう。
特に加齢に伴うたるみが強い方に関しては、切開によるリフトアップが適応の場合があります。

禿げたときにはどう対処する?

糸リフトで禿げることはまずありませんが、しばらくして禿げが立つようなら、ひとまず髪で隠すことで対策しましょう。
糸リフトはこめかみやもみあげ部分の髪の中から糸を挿入するため、小さな禿げができてしまった場合でも、髪で隠せば外部から目立つ可能性は低いでしょう。

糸リフト

糸リフトで失敗しないために

糸リフトは糸を挿入することでエイジング対策できる手術で、超高難度の手術ではありません。
しかし、絶対に失敗がないのかといえば、そのようなことはありません。
とはいえ、糸リフトの失敗は未然に防ぐことができるのです。
それでは、糸リフトで失敗しないためのポイントをご紹介しましょう。

糸リフトで失敗しないためにしっかりカウンセリングしている医師

評判が良い美容外科&医師に手術を任せる

糸リフトの手術自体はそれほど難しいものではありません。
しかし、お客様の希望に沿い、なおかつ皮膚の厚みに配慮した場所に糸を挿入するとなると、糸リフトの知識が深く経験が豊富、しかも高い技術力を持った医師による手術を受けなければなりません。
上記の失敗例でもお伝えしましたが、糸リフトは糸を挿入する場所や引き上げる力、挿入する糸の本数によって仕上がりが変わる、デリケートな美容整形です。
つまり、お客様のタイプをよく観察した上で、お客様にとってベストな提案と美容整形を行える医師でないと、糸リフトで失敗する可能性があるということなのです。
ただ、上記の失敗例でご紹介した凸凹や糸が透けて見えるといったトラブルは、お客様の体質によるものも多いです。同じ手技で行ったとしても、術後の経過は人それぞれです。まれに、経験豊富で高い技術力をもった医師でも防ぐことができないトラブルはあるので、カウンセリング時に医師に術後どのようなトラブルがあるか慎重に聞くとよいでしょう。 
そしてもうひとつ、美容外科自体の評判も侮れません。
それは、受付の応対や待ち時間、案内なども、美容整形の大切な要素であるため、できるだけ評判が良い美容外科を選ぶ必要があるからです。
この部分は意外と見落としがちですが、評判があまり良くない美容外科を受診してしまうと、不快な思いをする可能性が否めませんので、十分に注意する必要があるでしょう。

お客様のイメージを細かく医師に伝える

「医師なら私の希望くらいわかってくれるだろう」というのはお客様の考えであって、医師にお客様のイメージがそのまま伝わるとは限りません。
そして、お客様のイメージがうまく医師に伝わらないままで糸リフトを受けてしまうと、「ちょっと引き上げすぎ」「リフトアップ感が足りない」といった不満が残ってしまうことになるのです。
しかし、せっかく糸リフトを受けるなら、限りなく理想に近い仕上がりを求めたいですよね?
そのためには、お客様の希望や仕上がりイメージを、こと細かく医師に伝え、互いに情報を共有した上で手術に入ることが大切なのです。
たとえば、小顔になりたい、フェイスラインを引き締めたいというように漠然としたイメージでは、お客様のイメージが医師に伝わりにくいでしょう。
一方、「下ぶくれをなくして小顔になりたい」「ブルドッグラインを改善してフェイスラインを引き締めたい」という具体的なイメージを医師に伝えれば、医師がお客様のイメージをつかみやすく、糸リフトを成功に導けるのです。
お客様と医師とのコミュニケーションは、糸リフトを成功させる上で欠かせない要素ですので、まずはお客様のイメージをしっかりと固めてから、カウンセリングに臨みましょう。

糸リフトなら東京シンデレラ美容外科へ

東京シンデレラ美容外科では、糸リフトの美容整形を多く行っております。
糸リフトの正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩3分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。

スタッフ一同心よりお待ちしております。

東京シンデレラ美容外科の看板

CASE 症例情報

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Doctor 本ページの監修医師

小出 真哉

小出 真哉(こいで しんや) SHINYA KOIDE

小さなコンプレックスが自信をそぎ、考え方や行動までもネガティブにさせてしまう一方でそれを解消できれば自信と活力に満たされ、新しいスタートを切れることを私は知っています。
お客様の最大幸福を提案できるために常に向上心をもって、最新の知見も貪欲に追い求めて参ります。
ぜひ私を上手に利用してください。いつでもお待ちしております。

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■ 資格

  • 美容外科専門医(JSAS)
  • 日本美容外科学会正会員(JSAS)

■ 略歴

  • 慶應義塾大学医学部医学科卒業
    川崎市立川崎病院臨床研修(救急科、麻酔科、外科、形成外科、整形外科)
  • 慶應義塾大学病院勤務および関連病院への出向
  • 湘南美容クリニック入職
  • 湘南美容クリニック 川崎院院長就任
  • 湘南美容クリニック 大宮院院長就任
  • 湘南美容クリニック 新宿南口院院長就任
  • 東京シンデレラ美容外科顧問医師就任
  • 東京シンデレラ美容外科池袋院院長就任

さまざまな学会の専門医・会員が在籍

下記の資格を持つ医師が在籍しています。

美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員

医師紹介ページ

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