糸リフトの持続期間は?医師が分かり易く解説します。
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「糸リフト」はたるみやシワの改善、小顔効果が期待できる美容整形です。大きく切開する必要がなく、気軽な整形として人気のメニューですがその持続時間はどれくらいなのでしょうか。糸リフトの種類ごとの持続期間や、より長持ちさせるための方法を解説していきます。
糸リフトの持続期間
糸リフトの効果は、永続的なものではありません。肌の状態など個人差はあるものの、一般的な持続期間の目安は半年から1年程度です。
ただ、上記でご紹介したように、糸リフトの効果は糸で物理的に引き上げる効果と、糸が溶ける段階で起こるコグの刺激で生成される美容成分による引き締め効果の2段階に分けることができます。それぞれの段階の効果持続期間についても解説していきます。
物理的な引き締め効果の持続期間
糸の引き上げ、反発による引き締め効果は、糸が体内に残っているあいだ持続します。糸は徐々に溶けていくので、糸による物理的な引き締め効果のピークは手術から1~3ヶ月程度です。その後、糸による引き上げ効果は少しずつ弱まっていきます。
美容成分生成による引き締め効果の持続期間
糸による刺激で美容成分が生成されるのは、糸が溶け始める頃からスタートします。糸は手術後、3ヶ月頃から溶けるのでこのあたりから美容成分生成による引き締め効果を実感することができます。コラーゲンやエラスチンの生成は半年ほど続きます。
糸リフトの糸の種類別持続期間
糸リフトに使われる糸は、溶ける糸と溶けない糸の2種類があります。日本でよく利用されている溶ける糸は以下の3種類です。
- PCL(ポリカプロラクトン)
- PDO(ポリジオキサノン)
- PLA(ポリ乳酸)
また、溶けない糸はPP(ポリプロピレン)がよく使われています。それぞれの特徴と効果持続期間の目安についてご紹介していきます。
PCL(ポリカプロラクトン)
柔軟性のある糸です。持続期間の目安は1年半程度で、溶けない糸の中では持続力が高いです。しなやかでありながらリフトアップ効果も強いため、口元や目元、首などにおすすめな糸です。
PDO(ポリジオキサノン)
手術で縫合する際にも用いられている素材です。持続期間の目安は3ヶ月〜半年程度と、持続力は弱めです。リフトアップ効果は強すぎず、弱すぎずで部位を問わず幅広く使えるのが特徴です。自然な仕上がりにしたい方におすすめな糸です。
PLA(ポリ乳酸)
皮膚組織への馴染みの良さが魅力の糸です。持続期間の目安は1年程度で、PCLに次いで高い持続力があります。リフトアップ効果はかなり強く、たるみやシワをしっかりと引き上げることが可能です。
糸リフトの手術方法別の持続期間
糸リフトは手術方法によっても持続期間は異なります。ここからは東京シンデレラ美容外科で行っている以下の4つの糸リフトの持続期間についてご紹介していきます。
- クイックリフト
- シークレットリフト
- テスリフト
- ショッピングリフト
クイックリフト
PDO(ポリジオキサノン)素材の糸を用いた糸リフトです。3〜6ヶ月ほどで体内で吸収される糸で持続期間は比較的短めなので、短いスパンで定期的に手術を受けられる方に特におすすめなメニューです。
持続力は低いものの、引き上げ力はしっかりとあるので糸リフト初心者の方に特に人気がある方法です。
シークレットリフト
PCL(ポリカプロラクトン)とPLA (ポリ乳酸)を配合した糸です。体内で吸収されるまでの期間は1年〜1年半と持続期間が長いのが特徴です。糸による引き上げをしっかり持続させたい方におすすめなメニューとなります。
また、当クリニックのシークレットリフトは部位によってコグの形状が異なる独自加工の糸を使用しています。部位に合わせた自然な仕上がりと効果を期待できる糸リフトとなっています。
テスリフト
PDO(ポリジオキサノン)素材で3Dメッシュ構造になった糸を用いた糸リフトです。この糸にはコグではなく、「バーブ」と呼ばれるトゲがついています。バーブは皮下組織を引き上げ、3Dメッシュの中まで組織が入り込みます。そのためテスリフトは引き上げ力が非常に強いのが特徴です。
持続期間の目安は1年と、効果が長く持続します。
また、3D構造により広く美容成分の生成が行われるため、高い美肌効果が期待できます。糸による引き上げも美容成分による引き締めも最大限に効果を実感したい方におすすめな糸リフトとなります。
ショッピングリフト
コグなどのトゲのない極細の糸で引き上げる糸リフトです。細い糸をこまかく挿入することでピンポイントでリフトアップができ、持続期間は半年ほどです。
引き攣り感など違和感がほとんどなく、体への負担が少ないのが魅力です。トゲのない糸ですが、美肌効果はあり肌質改善も期待できます。
糸リフトの持続期間を長くするためには?
糸リフトの平均的な持続期間は半年から1年とご紹介しましたが、以下のような工夫をすることで効果を長持ちさせることができます。
- 適切な本数を入れる
- 定期的に再手術をする
- 持続期間の長い手術方法を選ぶ
- 脂肪吸引と組み合わせる
- HIFU(ハイフ)と組み合わせる
それぞれについて詳しく解説していきます。
適切な本数を入れる
引き上げたい部分を支えるのが糸の役割となりますので、極端に少ない本数だと糸に関わる負荷が荷重になり、素材から期待できる本来の持続期間が出せなくなります。
一方で、多すぎる本数はダウンタイムの延長になどのデメリットがあります。
定期的に再手術をする
糸リフトは効果が弱まってきたら再手術が可能です。定期的に手術することで引き締め効果を持続させることができます。再手術のタイミングはコラーゲンやエラスチンの生成がおさまってくる半年後が目安です。糸リフトによる美容成分増生は将来のシワやたるみの予防にも効果的です。
ちなみに、糸リフトは切開フェイスリフトとは違い、再手術の回数制限はありません。「何度も手術するとむしろ皮膚がたるんでしまうのでは?」と考える方もいらっしゃいますが、そのようなリスクはないので美容メンテナンスの一環として再手術を受けていただくことができます。
持続期間の長い手術方法を選ぶ
上記でご紹介した通り、糸リフトは手術方法によって持続期間が異なります。持続期間を重視するなら、溶けるまでの期間が比較的長い糸・PCL(ポリカプロラクトン)を使用する「シークレットリフト」、もしくは3Dメッシュ構造の特殊な糸を使用する「テスリフト」がおすすめです。
ただ、手術方法によってダウンタイムの長さ、仕上がり、おすすめの部位は違うのでそのあたりも考慮しながら自分にあった方法を選んでいくと良いでしょう。
脂肪吸引と組み合わせる
フェイスラインのたるみが気になる方、小顔効果を重視したい方は糸リフトと脂肪吸引を組み合わせるのがおすすめです。
脂肪吸引は、その名の通り吸引器具を用いて余分な脂肪を取り除く手術です。脂肪吸引はボディのイメージが強いですが、顔の脂肪吸引も大変人気です。
脂肪を減らすことで引き上げやすくし、糸リフトの効果をより長く持続させることができます。
HIFU(ハイフ)と組み合わせる
HIFU(ハイフ)は超音波でたるみを引き締める美容施術です。SMAS筋膜という皮膚の深層を刺激するのですが、リフトアップ効果だけでなくコラーゲンやエラスチンの生成促進効果、シワ改善効果も期待できます。
糸リフトと組み合わせて受けることで、引き締め効果や美肌効果が長く持続します。HIFU(ハイフ)は傷跡が残らず、施術時間も短いため、糸リフト以上に気軽に受けられる美容医療です。糸リフトの手術を繰り返すのが負担に感じる方におすすめな組み合わせです。
ちなみに、HIFU(ハイフ)は糸リフトの糸に影響を与える可能性を考えて、糸リフトをする前、もしくは糸リフト後2ヶ月後などずらして受けるのがおすすめです。
糸リフトとは
糸リフトは、専用の医療糸を顔に埋め込むことでたるみやシワを引き上げる美容手術です。糸が反発する力を利用し、表面だけでなく皮下組織までアプローチができます。
また、埋め込み糸にはトゲのような「コグ」というものがついており、糸が溶けていく段階でコグが真皮層を刺激することにより肌が活性化し、コラーゲンやエラスチンなどが生成されます。引き上げ効果だけでなく、こういった弾力成分が生成されることにより内側からのハリ感アップも期待できます。
フェイスリフトはいくつか種類がありますが、糸リフトは”切らないフェイスリフト”として人気のメニューで、体への負担が少ないのが大きな魅力です。ダウンタイムもほとんどなく傷口も目立たないため、気軽にできる美容手術として知られています。
糸リフトの効果
糸リフトの具体的な効果は以下の通りです。
- たるみ改善
- シワ改善
- 美肌効果
- 小顔効果
それぞれについて詳しくご紹介していきます。
たるみ改善
年齢を重ねると筋力がゆるみ、皮膚がどんどん下がってきてしまいます。糸リフトは糸で皮膚を引っ張り上げることにより、そんなたるみを改善することができます。皮膚が元の位置に戻ることで若々しい印象に。たるみによる”疲れ顔”や”ブルドッグ顔”の改善も期待でき、明るく元気な表情を作りやすくします。
シワ改善
糸リフトは以下のような部位のシワの改善に効果的です。
- ほうれい線
- マリオネットライン
- 首
- 目尻
- 口元
糸により物理的に引き上げてシワを改善できるほか、コグによる刺激でハリ・弾力がアップすることで小ジワの改善も期待できます。
美肌効果
コグが真皮層を刺激することにより、コラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が生成されます。糸の周辺を中心に肌のハリが出て、ツヤ感もアップします。
この効果は糸が体内に吸収された後も持続します。糸リフト=引き上げ効果というイメージがありますが、肌のコンディションアップにも効果が期待できます。
小顔効果
糸リフトによってフェイスラインをすっきりさせることにより小顔に見える効果があります。
顎周りのもたつきや二重顎の改善にも効果が期待でき、正面だけでなく横から見た時の印象を変えることができます。
糸リフトなら東京シンデレラ美容外科へ
東京シンデレラ美容外科では、糸リフトの美容整形を多く行っております。
糸リフトの正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩2分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
小出 真哉 SHINYA KOIDE
小さなコンプレックスが自信をそぎ、考え方や行動までもネガティブにさせてしまう一方でそれを解消できれば自信と活力に満たされ、新しいスタートを切れることを私は知っています。
お客様の最大幸福を提案できるために常に向上心をもって、最新の知見も貪欲に追い求めて参ります。
ぜひ私を上手に利用してください。いつでもお待ちしております。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
■ 略歴
-
慶應義塾大学医学部医学科卒業
川崎市立川崎病院臨床研修(救急科、麻酔科、外科、形成外科、整形外科) - 慶應義塾大学病院勤務および関連病院への出向
- 湘南美容クリニック入職
- 湘南美容クリニック 川崎院院長就任
- 湘南美容クリニック 大宮院院長就任
- 湘南美容クリニック 新宿南口院院長就任
- 東京シンデレラ美容外科顧問医師就任
- 東京シンデレラ美容外科池袋院院長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
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