セルフダーマペンは危険!?医師が解説します
この美容整形のコラムを読むのに必要な時間は約 12 分です。
ダーマペンは、お客様自らが持つ自然治癒力を利用した美容整形で、ハリやツヤが不足しているお肌の改善効果を期待できます。
また、ダーマペンはセルフケア用として販売されている種類があるため、すでにダーマペンを用いたセルフケアを実践している方がいるかもしれません。
しかし、セルフでのダーマペン使用には危険な一面もあるのです。
こちらの記事では、ダーマペンに期待できる効果や、セルフでのダーマペン使用がなぜ危険なのかについて解説しています。
セルフでのダーマペン使用は危険!?その理由とは
ダーマペンは正しく使用しない限り、思うような効果を得られません。
それは、ダーマペンは皮膚を傷付ける医療行為にあたるからで、セルフケアでは失敗するリスクが高いからです。
それでは、セルフでのダーマペン使用が危険な理由について、もう少し詳しく見ていきましょう。
ニキビ跡が悪化する危険性
ニキビ跡の赤みは毛細血管の終結、茶色いシミはメラニン色素によるもので、このようなニキビ跡に必要以上の力を加えてしまったら、ニキビ跡が今以上に悪化してしまうことがあります。
また、治りかけのニキビに対してダーマペンを使用してしまうと、本来であれば自然治癒力で快方に向かえたはずが、ニキビの悪化により完治が遅れてしまう可能性もあるのです。
ニキビやニキビ跡を改善するためには、専門知識を持つ医師の診断に沿って施術を行わなくてはならないため、素人考えでの施術はあまりにも危険なのです。
ダーマペンでのお悩み解消をお考えなら、セルフで何とかしようとするのではなく、まずはクリニックを訪れて医師による診断を受けるというのが、賢明な考え方だといえるでしょう。
一般に出回っているダーマペンの多くは「類似品」
セルフケア用のダーマペンはインターネットショッピングや通販などで入手できますが、これらで入手できるダーマペンの多くはダーマペンの類似品であり、正規品ではありません。
それは、正規のダーマペンは医療器具に分類され、一般に流通することがないからです。
また、市販のダーマペンは、正規品のダーマペンに形や使用は似通っていますが、性能は正規品のダーマペンとは異なるため、正規品と同様の効果を期待できないのです。
それどころか、肌荒れが起こる、ニキビ跡が悪化するといったトラブルに見舞われるリスクが高まるため、ダーマペンの類似品によるケアはおすすめできないのです。
無駄に深部の細胞を傷つける危険性
ダーマペンでは、お肌に針を刺す深さが決まっており、医師がお客様のお悩みをヒアリングし、現在の状態を確認した上で深さを決めて施術を行います。
つまり、お客様の悩みに合った施術を行えるということで、効率良くお悩み解消を行えるということなのです。
一方、セルフによるダーマペンの使用では、医療の知識がない方が見よう見真似で施術を行うわけですから、針があらぬ方向に刺さってしまったり、深く刺しすぎてしまったりすることで、凸凹やシミのリスクが高まるのです。
きれいになりたい一心でダーマペンを使ったのに、それが逆効果になってしまったのでは泣くに泣けませんよね?
そうならないためには、医療の知識がない素人が、自己判断でダーマペンを使用しないことが大切です。
衛生管理不行き届きで雑菌侵入の危険性
クリニックで使用するダーマペンは、衛生管理が整えられた状態で使用します。
つまり、雑菌や細菌などによる感染のリスクが極めて低く、安全性が高い施術を受けられるということです。
一方、セルフで使用するダーマペンでは、1回ごとに消毒をするなど、衛生面に注意を払っていたとしても、実際には針に皮膚の成分や血液などが残っている可能性が否めません。
つまり、セルフでのダーマペン使用では、衛生面の不安が拭えないということなのです。
たとえば、ニキビ跡に新たなニキビができるなどがその典型例です。
このような状態は、針に残った雑菌などが皮膚から内部に入り込み、炎症が起こったことを意味します。
それだけでなく、セルフでのダーマペン使用には、傷跡が残るなどのリスクもありますので、セルフでダーマペンを使用するなら、このようなリスクがあるということも知っておくべきでしょう。
ダーマペンに期待できる効果とは
ダーマペンとは、医療器具の先端に無数に付いた極細針でお肌に穴を開けて、お肌が持つ本来の自然治癒力を利用して、お肌の再生を促す施術です。
お肌が針によって傷付けられると、それを受けた皮下組織は修復目的で繊維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの産生が促進されます。
ご存じの通り、コラーゲンやエラスチンにはお肌の弾力やツヤを保つ働きがありますので、ダーマペンを使用することが美肌につながるということですね。それでは、ダーマペンに期待できる具体的な効果についてご紹介しましょう。
お肌の引き締め効果
年齢とともに目立ってくるお肌のたるみは、コラーゲンやエラスチンの体内量が減少することで起こります。
コラーゲンやエラスチンは女性ホルモンの分泌と深い関りがあり、女性ホルモンの分泌量が安定している20代後半あたりまでは、体内量が減少することはほぼありません。
ところが、30代を迎えて女性ホルモンの分泌量が不安定になり始めると、徐々にコラーゲンやエラスチンの産生量が減少し始め、これがたるみの原因になるのです。
そして、このタイミングでダーマペンによる施術を受けておけば、コラーゲンやエラスチンの産生作用により、以前のように弾力やツヤがあるお肌を目指せるということです。
たるみ毛穴の改善効果
年齢とともにたるみ毛穴が目立っている方がいますが、それは、皮膚が垂れ下がることで毛穴が引っ張られてしまうからです。
たとえば、開き毛穴が涙状に広がるという経験をされた方はいないでしょうか。
この状態はたるみ毛穴と呼ばれ、皮膚のたるみと同時に起こることがほとんどです。
しかし、ダーマペンでコラーゲンやエラスチンの産生が促進されれば、皮膚のたるみだけでなく涙状にたるんだ毛穴改善効果も期待できるのです。
たるみ毛穴には引き締め成分が良いという話があり、引き締め作用があるビタミン誘導体などでケアをする方がいるといいます。
しかし、皮膚が垂れ下がることでできた涙状のたるみ毛穴は、ビタミンC誘導体配合化粧品だけでは改善が難しく、専門的な施術を受けない限り理想のたるみ毛穴を改善させることはできません。
一方、ダーマペンでは意図的に肌組織を傷付けて自然治癒力を高めることができるため、合理的にたるみ毛穴の改善を狙えるのです。
たるみ毛穴をそのまま放置していると、やがて毛穴同士がつながってお肌の凸凹が目立つリスクが高まります。
そうならないためには、なるべく早い段階でダーマペンをはじめとする美容医療を受ける方向で検討しておく必要があるでしょう。
ニキビ跡の改善効果
ニキビが完治すると安心しますが、そこで油断しているとニキビ跡が残ってしまうことがあります。
ニキビ跡で多く見られるのは赤みですが、この状態は重度のニキビが快方に向かう段階で毛細血管が増殖することで起こります。
つまり、過剰に増殖した毛細血管が皮膚から透けて見えている状態だということです。
また、茶色いシミとしてニキビ跡が残ることもありますが、これはニキビの強い炎症によってメラノサイトが活性化し、その結果メラニン色素が生成されることで起こります。
そして、このようなニキビ跡は、ダーマペンを繰り返し受けることで改善を目指せるのです。
そしてもうひとつ、最も厄介なニキビ跡はクレーター状に残る状態で、この状態になると皮下組織が破壊されている状態であるため、専門的な施術を受けない限り、完治を目指すことは難しいでしょう。
というのは、クレーター状のニキビ跡はニキビが化膿して真皮層にまでダメージが及ぶことでできるものであり、スキンケアだけでは改善できないからです。
なお、このようなクレーター状のニキビ跡もダーマペンで改善を目指せますが、クレーターのレベルによっては、長期戦で改善を目指さなくてはならなくなることがあります。
また、ダーマペンとともに別の施術が必要になる事がありますので、この点についてはあらかじめ知っておく必要があるでしょう。
ダーマペンを受けるならクリニックがおすすめ
クリニックに導入されているダーマペンは常に進化を続けており、現在の最新機種はダーマペン4です。
ダーマペン4は、これまでのダーマペンの弱点をカバーする機能があるため、よりお客様のお悩み解消に役立つ機種となっています。
それでは、ダーマペン4の特徴について、類似品と比較しながら簡単にご紹介しておくことにしましょう。
針の長さを調節できる
ダーマペン4では、針の長さを0.2ミリから2.5ミリまで0.1ミリ単位で調節でき、お客様の現在の状態に合った長さに調節して施術を行います。
一方、類似品のダーマペンでも針の長さを段階的に調節できるタイプがありますが、ここで問題となるのは、「肌悩みに合った針の長さは何ミリなのか」という点なのです。
クリニックでは、医師がお客様の状態を細かくチェックした上で針の長さを決定するため、施術中や施術後に肌トラブルが起こる可能性は低く、安全面に配慮した施術を受けられます。
しかし、セルフでダーマペンを使用する場合では、適切な針の長さがわからず、それによって肌トラブルが起こる可能性があるのです。
つまり、ダーマペンで肌悩みを解消したいなら、セルフよりもクリニックのほうがおすすめできるということですね。
肌悩みに合った薬剤を使用
クリニックのダーマペンでは、お客様の肌悩みに合った薬剤を用いた施術が行われますが、セルフでダーマペンを使用する場合では、化粧品または医薬部外品を使用することになります。
しかし、化粧品や医薬部外品は医薬品ほどの効果を期待できないのが現状なのです。
これもまた、クリニックのダーマペンがおすすめできる理由のひとつです。
クリニックでお客様の肌悩みに合った薬剤を使用することで、より効果を実感することが可能です。
ダーマペンなら東京シンデレラ美容外科へ
東京シンデレラ美容外科では、ダーマペンの美容整形を多く行っております。
ダーマペンの正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩3分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
- 東京シンデレラ美容外科グループ代表
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
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②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
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