後天性眼瞼下垂の治療を受けた女性

後天性眼瞼下垂の症状や原因は?効果的な治療方法も解説

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まぶたが重く落ちてくる症状があるという方は「眼瞼下垂」という症状かもしれません。大人になってから生活習慣などが原因で発症する後天性眼瞼下垂は、日常生活に多くの不自由をもたらします。
この記事ではそんな後天性眼瞼下垂の具体的な症状や、それがなぜ起こるのか、そしてどのようにして治療を受けることができるのかについて分かりやすく解説していきます。
後天性眼瞼下垂の疑いがある方など、後天性眼瞼下垂について詳しく知りたいという方は是非参考にしてみてください。

この症例写真は、全切開法と眼瞼下垂と眉下切開の手術前と6か月後の症例写真になります。

全切開法と眼瞼下垂と眉下切開の手術を受けた女性の症例写真
【リスク・副作用】傷・むくみ・目がゴロゴロする・しびれ・傷痕のもり上がり・凹み ・色素沈着等

眼瞼下垂手術

切開法による眼瞼下垂手術

後天性眼瞼下垂とは

「後天性眼瞼下垂(こうてんせいがんけんかすい)」とは、文字通り後天的に発症する上まぶたの下垂のことを指します。要するに、生まれたときは正常だったまぶたが、何らかの理由で後から下がってしまう状態です。
まぶたは、私たちの目を保護するだけでなく、コミュニケーションの一部としても機能しています。正常な状態であれば、目を開けている時はまぶたは目の上の一部を覆う程度ですが、後天性眼瞼下垂の場合、まぶたが通常よりも低い位置になり、目を適切に開けることが困難になります。
原因としては、年齢とともにまぶたの筋肉が弱くなること、目の手術やけが、神経障害、ある種の疾患や薬の副作用など、多岐にわたるものが考えられます。
この状態が続くと、視界が狭くなる、目が疲れやすくなる、頭痛が起こるなどの不具合が出てくることもあります。

先天性眼瞼下垂との違い

「先天性眼瞼下垂」とは、生まれたときから存在するまぶたの下垂を指す症状です。これは筋肉の発育不全や神経の異常、あるいは遺伝的な要因など、出生時からの体の構造的な問題に起因することが多いです。対照的に「後天性眼瞼下垂」は、生まれたときはまぶたが正常であったにも関わらず、生後に何らかの原因でまぶたが下垂する状態を指します。先天性の場合、重度の状態や視力の発達に問題が出る可能性があるときは、早期の手術が推奨されることが多いです。一方、後天性の眼瞼下垂には、原因や症状の進行度に応じて治療法が異なる場合があります。

後天性眼瞼下垂の症状

後天性眼瞼下垂は、生まれたときは正常だった上まぶたが、何らかの理由で後から下がってしまう症状です。この下垂が進行すると、日常生活や外見に影響を及ぼし、さまざまな不便や困難をもたらすことがあります。

後天性眼瞼下垂の症状を説明する看護師

まぶたが重たい

この症状は後天性眼瞼下垂の中でも特に一般的であり、多くの患者さんが最初に気づく症状の一つです。まぶたの筋肉が弱ってくることで目を開けるのが難しくなります。
目が開きにくくなると、目元の印象も大きく変わります。疲れているように見られたり、老けて見られたりと顔全体の雰囲気も変化してしまうことがあります。

額にシワがよる

上記で後天性眼瞼下垂の症状としてまぶたが重くなるとお伝えしましたが、この重さを補うために無意識のうちに眉を持ち上げる動きを繰り返すことが増えます。この眉を上げる動作が頻繁に行われることで、額の皮膚にシワや皺が形成されやすくなります。
特に鏡を見る際や、自分の顔の写真を見返す時に、「以前よりも額のシワが目立つようになった」と感じる方が少なくありません。このような額のシワは、単に年齢の影響だけではなく、後天性眼瞼下垂が背景にあることが考えられます。

頭痛がする

後天性眼瞼下垂が進行すると、視界を確保しようとする行動が増えます。これには、眉を上げる動作や頭を後ろに傾ける姿勢が含まれます。これらの行動が頻繁に繰り返されることで、前頭部やこめかみ、さらには首の筋肉に過度な緊張が生じ、頭痛を引き起こすことがあります。
特に、日が進むにつれて頭痛が強まる、または長時間の集中を要する作業後に頭痛を感じる場合、後天性眼瞼下垂が背景にある可能性を考慮する必要があります。

首や肩が凝りやすくなる

後天性眼瞼下垂が進行すると、まぶたが下がり視界が狭くなるため、、首を後ろに傾けたり、顎を引いて視線を上げるような姿勢をとることが増えます。このような姿勢は、首や肩の筋肉に過度な負担をかけることとなり、結果として慢性的な首凝り、肩凝りに繋がってしまいます。

目が疲れやすい

後天性眼瞼下垂の進行により、まぶたが下がってくると、視界が狭まるため、焦点を合わせるための目の筋肉の動きが増加します。これにより、目の筋肉に過度な負荷がかかり、目の疲れを感じやすくなります。また、視界を確保しようとする無意識の動作、例えば頻繁にまぶたを上げる動きや、目を細める動きが増えることも、目の疲労の原因となります。

逆さまつ毛になる

後天性眼瞼下垂によってまぶたの位置が変わることで、まつ毛の毛穴の位置や角度も変化してしまい、逆さまつ毛になることがあります。
逆さまつ毛になると、まつ毛が眼球を刺激してしまい、目の充血、痛み、角膜を傷つけるといった症状が出やすくなります。

二重幅が広くなる

後天性眼瞼下垂が進行すると、上まぶたが下がってくることで、二重の折り目が深く、また広がる傾向があります。まぶたの皮膚が余分になることで、二重の折り目がより上部に形成され、その結果、二重の幅が広く見えるようになるからです。
場合によっては三重になることもあります。
この変化は、後天性眼瞼下垂の症状として直接的に起こるものではなく、まぶたの位置や引っ張りの変化と連動して起こります。二重幅が広くなることで顔の印象が変わり、上記でご紹介した疲れ顔、老け顔の原因となることがあります。

眼瞼下垂手術

切開法による眼瞼下垂手術

後天性眼瞼下垂の程度

ひとことに後天性眼瞼下垂といっても、その程度には個人差があります。軽微な変化として気づかれないこともあれば、日常生活に支障をきたすほどの重度な状態となることもあり、大まかに軽度、中度、重度の3つに分けられます。
軽度の後天性眼瞼下垂は、まぶたの下垂は目立たないか、あるいはわずかに気づく程度です。日常生活に特に支障はありませんが、目が疲れやすく感じることがあります。
中度の後天性眼瞼下垂は、まぶたの下垂が明確に認識でき、特に疲れているときなどにその程度が増します。視界の制限はまだ少ないですが、長時間の読書や作業による目の疲れが顕著になります。
重度の後天性眼瞼下垂は、まぶたの下垂が非常に顕著で、視界が大きく制限されることがあります。日常生活においても、階段の昇降や読書、運転などに支障を感じることが増えます。後天性眼瞼下垂の程度を正確に判断するためには、専門的な診断が必要となります。もし、自身のまぶたの変化に不安を感じる場合や、日常生活に支障を感じるようになった場合は、早めにクリニックを訪れ、適切な診断を受けるようにしましょう。

後天性眼瞼下垂の原因

筋力の弱さ、神経の異常が原因となる先天性眼瞼下垂と違い、後天性眼瞼下垂が引き起こされる原因はさまざまです。ここからは後天性眼瞼下垂の主な原因についてご紹介していきます。

この症例写真は、全切開法と眼瞼下垂手術と目尻切開と埋没法抜糸の施術前と3ヶ月後の症例写真です。

全切開と眼瞼下垂手術と目頭切開を受けた20代女性の症例
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加齢による筋力の低下

眼瞼を持ち上げる役割を持つ筋肉、眼瞼挙筋は、年齢とともにその機能を弱めます。この筋肉の弱化が進行すると、まぶたは自然と下がってきます。この症状は誰にでも起こるもので、眼瞼の下垂は加齢とともに自然に引き起こされます。
加齢による筋力の低下は後天性眼瞼下垂に一番多い原因と言われています。

神経損傷

外傷や手術、脳血管障害などが原因で眼瞼挙筋を動かすための神経がダメージを受け、眼瞼の下垂を引き起こすことがあります。事故や脳関連の手術を受けたあとに症状が出やすく、時間とともに自然回復するケースもあれば、治療が必要なケースもあります。

長期的なコンタクトレンズの使用

コンタクトレンズの着用による目への負担が原因で後天性眼瞼下垂を引き起こすことがあります。特に注意なのは、ハードコンタクトレンズを使用している方、使用期限を守らないなど不適切な使用の仕方をしている方です。メガネやソフトコンタクトレンズも使うようにしたり、使用期限をしっかり守り、目の環境を清潔に守ることで後天性眼瞼下垂のリスクを減らすことができます。

疾患や病気

疾患や病気が後天性眼瞼下垂の原因となることもあります。
ある日突然、まぶたが上がらなくなった場合は以下のような病気が原因と考えられます。

  • 脳梗塞
  • 脳動脈瘤
  • 糖尿病

これは動眼神経麻痺という症状で、すぐに病院で診察を受ける必要があります。
また、時間帯によってまぶたの状態が異なり、1日の中で変化がある場合は「重症筋無力症」という疾患が原因であることが多いです。自己抗体により神経接合部が破壊され筋力が低下する疾患で、こちらも病院にて専門の治療が必要です。
以下のような疾患では筋自体に問題があり、眼瞼下垂が引き起こされます。

  • ミトコンドリアミオパチー
  • 筋強直性ジストロフィー

これらの疾患が原因の眼瞼下垂はゆっくり症状が進行するので、疾患に気づかない方も多く注意が必要です。

眼瞼下垂手術

切開法による眼瞼下垂手術

後天性眼瞼下垂の治療法

日常生活に支障が出る場合、後天性眼瞼下垂は手術での治療が推奨されます。後天性眼瞼下垂に用いられる手術は主に切開法となります。切開法は二重のライン、もしくはまつ毛のすぐ上を切開し、挙筋筋膜を縫い縮めることで目を開きやすくする手術方法です。しっかりと切開することで高い効果が期待できること、半永久的に効果が持続することがメリットです。また、当院の吉原医師が考案したMD式で行えばダウンタイムも少なく腫れや内出血をできる限り抑えて手術を行うことが可能です。

眼瞼下垂の手術をしている医師

眼瞼下垂なら東京シンデレラ美容外科へ

東京シンデレラ美容外科では、眼瞼下垂の美容整形を多く行っております。
眼瞼下垂の正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩3分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。

スタッフ一同心よりお待ちしております。

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眼瞼下垂手術

切開法による眼瞼下垂手術

Doctor 本ページの監修医師

吉原 伯

吉原 伯 NORI YOSHIHARA

美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。

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■ 資格

  • 美容外科専門医(JSAS)
  • サーマクール認定医
  • ベイザー脂肪吸引認定医
  • 日本救急医学会ICLSコース取得
  • 日本美容外科学会正会員(JSAS)
  • 日本美容皮膚科学会正会員

■ 略歴

  • 神戸大学医学部医学科卒業
    医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
    (麻酔科、皮膚科、形成外科)
  • 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
  • 湘南美容クリニック大宮院院長就任
  • 早稲田大学大学院卒 MBA修了
  • 湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
    SBCメディカルグループ統括院長補佐就任
  • SBCメディカルグループ代表補佐就任
  • 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
  • 医療法人社団東新会理事長就任

さまざまな学会の専門医・会員が在籍

下記の資格を持つ医師が在籍しています。

美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員

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