眼瞼下垂手術で後遺症は起こる?術後の注意点とは
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眼瞼下垂症とはまぶたが垂れ下がり、視界の一部または大部分が塞がってしまう症状です。
加齢が原因で眼瞼下垂症になる方が多い傾向にありますが、コンタクトレンズを長期間使用することが原因で眼瞼下垂症になる方も少なくありません。
そのため若年層の方にとっても決して縁のない病気ではないのです。
また大人になってから眼瞼下垂症を発症する方も多いですが、生まれつき眼瞼下垂症である方もいます。
そして生まれた時点で眼瞼下垂症の症状が出ていた場合、将来弱視になるリスクがあります。
さてこの眼瞼下垂症になってしまう原因は何通りかあり、主にまぶたを持ち上げるための筋肉の働きが弱まったことで眼瞼下垂症になってしまうパターン、挙筋腱膜が瞼板から外れてしまうことで眼瞼下垂症になってしまうパターンがあります。
どのような要因で発症したにしても眼瞼下垂症を根本的に改善させるには手術が必要です。
それでは今回は、眼瞼下垂症の手術の方法や後遺症がでてしまうのかどうかについて解説します。
眼瞼下垂症ではどんな手術が行われる?
眼瞼下垂症の症状を改善させてまぶたがしっかり持ち上がる状態にするためには、手術でまぶたの筋膜などにアプローチをして目が開きやすくなる仕組みを作ることが必要です。
そして眼瞼下垂手術にはまぶたを切開する方法やメスを入れずに治療する方法もあります。
この症例写真は、眼瞼下垂の手術前、1週間後、1か月後、3か月後の経過の症例写真二なります。
全切開法
まぶたを切開する治療方法です。
具体的にはまぶたを上に持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋の挙筋腱膜を短く縫い縮める処置を行うことで、目を開きやすくします。全切開することで、しっかりとした眼瞼下垂の改善効果が得られます。また、同時に二重を作ったり、たるみを取ったりする手術も併用出来ます。
小切開法
まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋という筋肉には、挙筋筋膜という筋膜がくっついています。
この挙筋筋膜の外角を切開することでまぶたを持ち上げやすくします。
また切開法と比べると切開範囲が小さいため、術後傷跡が目立ちにくいです。ただ、効果が全切開に比べて弱いので、効果をしっかりと出したい方には全切開をおすすめすることが多いです。
筋膜移植法
主に重度の眼瞼下垂症の場合、クリニックによっては筋膜移植法とよばれる眼瞼下垂手術が提案されるケースがあります。
この手術では目元以外の部分から筋膜を採取して、眉毛を上げる前頭筋とまぶたの中にある瞼板を筋膜で繋ぐことでまぶたを持ち上げやすくします。本来とは異なる目の開け方になりますので、他の手術が難しい場合に行われます。
タッキング法
タッキング法はまぶたを切開せず医療用の糸を使って眼瞼下垂症の症状の改善を図る施術です。
具体的には、まぶたの中にあるミュラー筋という筋肉を瞼板に固定するように縫い合わせることでまぶたを持ち上げる機能を改善させます。改善効果が弱く、一時的になりますので、最終的には切開法が必要になるケースが多いです。
眼瞼下垂手術で後遺症は起こる?
眼瞼下垂手術については手術をした後に、視力が低下する、目の病気になるなどの後遺症が生じるという情報が出回っています。
しかし実際は眼瞼下垂手術によって後遺症が起こるリスクは極めて低く、手術の後クリニックから伝えられた注意事項を守りながら生活すればアクシデントが起こることはほぼありません。
また、「眼瞼下垂手術は他の美容整形手術と異なって目の審美的な面を考慮せずに手術が行われるため左右の目の形が異なる仕上がりになる」という不安を抱く方がいます。
私たち、美容外科で行う眼瞼下垂手術は、機能面だけでなく整容面を重視して手術を行いますのでご安心ください。
この症例写真は、たるみ取り併用全切開二重術と眼瞼下垂手術をMD式で行った手術前と1週間後、2週間後、1か月後、3か月後、6か月後の経過の症例写真になります。当院では、後遺症の残らないよう丁寧に手術を行っております。
眼瞼下垂手術のダウンタイム
眼瞼下垂手術は後遺症の心配こそ必要ありませんが、手術後は目元が自然な状態に戻る過程でいくつかの不調が生じる場合があります。
しかしそれらの不調は数日経てば改善していくことが多いので、深刻に考える必要はありません。
それでは、眼瞼下垂手術後のダウンタイムに起こり得る一時的な不調について詳しくお伝えします。
ドライアイ
眼瞼下垂手術の後はまぶたが今まで以上に開きやすくなるので、涙が蒸発しやすくなり目の乾きを感じやすくなる傾向があります。
腫れている時や硬さが出ている時は、一時的に閉じにくさが出ますので、目の乾きやすくなります。
腫れや内出血
目元には血管が集まっているので、手術を終えたばかりの時期はまぶたの腫れや内出血が起こりやすいです。
ただこちらは2-3週間程度で落ち着いてきますので、ご安心ください。
涙目
眼瞼下垂手術の後は目が開きやすくなることで光が今までより多く目に入るようになります。
そして日光や照明がまぶしく感じる影響で、人によっては涙が出やすくなる場合があります。ドライアイになると、涙を増やして改善しようとする体の働きもあります。
目やに
目やには目に異物や雑菌が入り込んだ時にそれらを排出するために発生するものであり、目やにが発生すること自体は異常な現象ではありません。
しかし眼瞼下垂手術を受けた後は、手術によって目に負担がかかった影響で目の防御反応が働き、結果として一時的に目やにが出やすくなる傾向があります。
まぶたが閉じにくい
眼瞼下垂手術ではまぶたが開きやすくなる効果が望める一方で術後まぶたを閉じるのが難しくなる場合が極稀にあります。
そのため眠っている時もまぶたがわずかに開く場合があります。
クリニックによっては手術の後まぶたが閉じにくくなるリスクを減らすため、手術中お客様に目の開き具合を確認しながら手術を進めることもあります。
なお、眼瞼下垂手術を受けたからといってその後の生活でまったくまぶたが閉じられなくなることは基本的にありません。
視界がぼんやりする
眼瞼下垂手術が直接視力低下の原因になることはほぼありません。
しかし手術の影響で、ドライアイになっていたり、角膜の形状が一時的に変化することから手術の後、数週間、長くて3ヶ月程度は視界がぼやけたように感じられる可能性が極稀にあります。実際はこのようなことはほとんどないと思っていただいて大丈夫です。
目がゴロゴロする
手術時まぶたの組織が糸で縫合されることで眼球がやや圧迫され、術後しばらく異物感が感じられることがあります。
また手術の直後はまぶたが腫れやすくなるので、腫れの影響で眼球が一時的に圧迫を受けて目がゴロゴロする感覚が生じることもあります。
かゆみ
ケガをした後皮膚が修復される過程で患部にかゆみが感じられることがあります。
それと同じく、眼瞼下垂手術で切開した部分の傷が回復するまでの間にかゆみが感じられることがあります。
しかし、まぶたを掻いたりこすったりしてしまうとダウンタイムが長引いたり思わぬトラブルが起きたりする恐れがあるので、目を刺激しないよう注意しましょう。
つっぱり感
手術で切開した部分の皮膚が修復される過程で、まぶたがつっぱっているような感覚が生じることがあります。
つっぱり感は徐々に改善されていくことが多いですが、眼瞼下垂手術から6ヶ月以上経ってもつっぱる感覚が続く場合は、手術を受けたクリニックに相談してください。
眼瞼下垂手術を受けた後に注意すること
眼瞼下垂手術そのものが後遺症を招く心配はありませんが、手術の後の生活を注意しないとまぶたの状態が悪くなってしまう恐れがあります。
眼瞼下垂手術を受けた後は、切開した部分あるいは糸を通した部分が回復するまでにある程度の日数がかかります。
そのためむやみに刺激を与えるなどの行為は極力しないことを推奨します。
それでは眼瞼下垂手術後に注意が必要な点をピックアップしていきます。
熱いお湯に浸からない
熱いお湯に浸かることで心身のリフレッシュができる方もいます。
しかし、眼瞼下垂手術から日数が経っていない時期は熱いお湯に浸かるのを避けましょう。
温度を高くしたバスタブに浸かると全身の血行が促進され疲労が緩和される効果が期待できますが、血のめぐりが良くなるとまぶたの腫れや内出血が長引く恐れがあります。
特に切開手術を受けた後であれば少なくとも1週間はバスタブに浸かるのを控え、入浴はシャワーで済ませることをおすすめします。
激しい運動をしない
スポーツをすると体温が上昇し血行が良くなります。
するとまぶたが腫れやすくなり、ダウンタイムが長引く可能性が上がります。
そのため眼瞼下垂手術から間もない時期は激しく体を動かすのを控え、できる限り安静に過ごすのが安心です。
飲酒を控える
眼瞼下垂手術の直後は飲酒をするのもあまり推奨できません。
アルコールを摂取すると血管が広がって、血液の流れが良くなります。
お酒を飲んだ時顔が赤くなることがありますが、この現象はアルコールを肝臓で分解した時に生まれるアセトアルデヒドの作用によるものです。
このアセトアルデヒドが血管を拡張させ血行を促進させることで、顔が赤くなりまぶたの赤みも増してしまうことがあります。
そのため腫れを長引かせないために術後1週間は飲酒を控えましょう。
やむを得ず飲み会に参加することになっても、アルコール入り飲料を飲むのは避けてください。
サプリメントを控える
サプリメントの中には血行を促進させる作用があるものがあります。
例えば冷えやむくみを緩和させるためのサプリメントには、ショウガなどの血のめぐりを良くするための成分が使われています。
血行を促進させる効果がアピールされたサプリメントを眼瞼下垂手術の後に飲み続けてしまうと、まぶたの腫れを誘発する恐れがあります。
もしそうしたサプリメントを日常的に飲んでいるのであれば、ダウンタイムが終わるまでの間だけ使用を控えましょう。
睡眠不足を避ける
睡眠があまりとれていない日はまぶたがむくみやすくなり、普段より目元が腫れぼったく感じられることがあります。
そのため眼瞼下垂手術の経過を良好なものにするには睡眠時間を十分に確保することをおすすめします。
目をこすらない
かゆいなどの理由でうっかり目をこするとまぶたがダメージを受け、切開した傷口が開いてしまう、腫れが悪化するなどのトラブルが生じる恐れがあります。
そのため日常で目をこする癖がある方は眼瞼下垂手術を受けた後注意して過ごすことをおすすめします。
また眼瞼下垂手術の方法によっては、目元を洗うのは術後1~2日避けるよう医師に推奨される場合があります。
その場合は洗顔時目に水や洗顔フォームが触れないよう注意しましょう。
加えて洗顔の許可が下りた後も目元を強くこすって洗うのは控えてください。
処方された薬を指示に従って使用する
眼瞼下垂手術の後は痛み止めや抗生剤などの薬が処方される場合があります。
術後の経過を良好なものにするためには処方された内服薬、外用薬、点眼薬を医師に指示されたタイミング、推奨される頻度でしましょう。
眼瞼下垂なら東京シンデレラ美容外科へ
東京シンデレラ美容外科では、眼瞼下垂の美容整形を多く行っております。
眼瞼下垂の正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩3分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯(よしはら のり) NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
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