眼瞼下垂が気になる!正しい治し方やケアの方法を徹底解説
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「瞼が下がっていることで目が見えづらかったり、目が開きにくいのが気になる」「眠たそうな目元に見えるから、治し方を知りたい」と思っている人はいますか?
もしかするとその状態は、眼瞼下垂という症状かもしれません。
今回は、眼瞼下垂を根本的に治す方法を紹介し、自宅でできる予防法やケア方法を徹底解説します。
気になる症状がある人は、ぜひ最後までご覧ください。
眼瞼下垂(がんけんかすい)とはどんなもの?
まずは、眼瞼下垂とはどのような症状のもののことを指すのか、気になる特徴をチェックしてみてください。
眼瞼下垂は、その字のごとく「まぶたが下に垂れ下がり、まぶたが開けにくくなって、目が見えづらくなる」のが基本的な症状です。その重症度はさまざまで、原因も複数考えられるため、眼瞼下垂の疑いがある場合は、クリニックで相談して診断してもらいます。
- 上瞼が下がって黒目や瞳孔が隠れた状態が眼瞼下垂
- 眼瞼下垂になる原因はさまざま
- 眼瞼下垂の重症度は3段階に分けられ、それぞれで対応が変わる
この症例写真は、眼瞼下垂の手術前、1週間後1か月後、3か月後の経過の症例写真二なります。
上瞼が下がって黒目や瞳孔が隠れた状態のこと
眼瞼下垂とは、原因はさまざまありますが、いずれにしても上瞼が下がってきて黒目や瞳孔にかぶさっている状態のことを指します。
詳しい原因については後述しますが、主に筋肉の問題や腱膜の問題、神経の問題やたるみによるものがあります。
上まぶたが黒目や瞳孔にかぶさってしまい、目が見えづらくなり生活に支障をきたすこともあります。また、見栄えが気になって手術を決断する人も多いです。
眼瞼下垂になる原因はさまざま
眼瞼下垂の原因はさまざまあり、先ほど挙げた原因の他に、実際に瞼が上げにくいのではなくたるみが原因で眼瞼下垂に見える、偽性眼瞼下垂と呼ばれるものも存在します。
眼瞼下垂の原因は、主に以下の4つです。
- 目を開く筋肉の機能が落ちてしまっているため、まぶたが開けづらい
- 腱膜がゆるんでいることで、まぶたを上手く開けない
- 神経が原因で瞼を上げる指示が通らない
- たるんでいるだけなのに、眼瞼下垂のようになっている偽性の可能性も
それぞれどのように対処するかは医師の判断によります。当てはまる症状があるようなら進行する前に当院にお越しいただき、専門医にご相談されることをお勧めします。
眼瞼下垂には重症度が3つに分けられる
眼瞼下垂とひとくちに言っても、その重症度によって見た目や状態は異なります。
- 軽度:普段よりも大きく目を開こうとした時に、黒目に瞼がかかっている状態
- 中度:目を大きく開いた時に、瞳孔の一部が隠れている状態
- 重度:瞼が上がらず眉だけが上がり、瞳孔が半分以上隠れている状態
軽度の場合は、特に生活に支障をきたさないことも多いため、気になるかどうかで施術をするかを決めます。中度以上になると、手術をして治すことも視野に入れて相談してみてください。
眼瞼下垂で目が開けづらい場合の治し方は?
実際に眼瞼下垂で目が開けづらい症状がある場合、どのようにして治すのでしょうか。治し方についての情報を詳しく紹介します。
眼瞼下垂を完全に治したい場合は、基本的に手術をするしか方法がありません。
基本的には手術をするしか完治の方法はない
眼瞼下垂は、程度によって手術をしなくても日常のケアで症状を軽くすることはできますが、根本的には手術が必要になることがほとんどです。
その手術は、メスで切開するパターンと、切開をしなくてもいいパターンに分けられ、状態や耐久性によってどちらを行うかを決定します。
症状が重いほど、切開が必要なことが多く、逆に軽度ならメスでの切開を行わないタッキング法でも改善することがあります。
たた軽度〜中度でも後戻りしたくない場合は、切開をすることをお勧めします。
効果が半永久的な全切開法
重度な眼瞼下垂を治す場合や、半永久的に効果を得たい場合におすすめなのが、全切開法です。
全切開法は半永久的に高い効果を実感できる手術です。小切開法という、メスで切開する長さが全切開法よりは短い方法もありますが、効果は全切開法に比べて劣るため、持続力を高めたい場合は、全切開法がおススメです。
タッキング法という方法もあります
眼瞼下垂の手術方法には、タッキング法という方法もあります。
タッキング法は、挙筋筋膜とミュラー筋をはずして、ミュラー筋のみを縫いまとめて瞼板に固定する施術方法です。
これにより、引き上げる力がアップし、眼瞼下垂が改善します。瞼の裏から糸で行う施術なので、傷跡が目立たずダウンタイムも最大1週間ほどと非常に短くて済みます。
その反面、タッキング法は効果や持続性が全切開法に比べて劣るため、せっかく手術をするなら効果や持続性が高いものがいいという人は全切開法を検討するのがおすすめです。
眼瞼下垂を予防する方法を紹介
ここまで紹介したことは、眼瞼下垂になってしまった場合の主な治し方で、基本は手術しかないということを解説しました。
しかしそもそも、眼瞼下垂になるのを防げたり、初期段階の眼瞼下垂を悪化させない方法があれば安心です。
- まぶたを強くこすったりマッサージしたりしない
- コンタクトレンズの使用にも注意
- 二重のりは眼瞼下垂の原因になることも
- スマートフォンやパソコン等の見過ぎにも注意が必要
- トレーニングをして予防する
1つずつ確認して、眼瞼下垂がひどくならないように予防してみてください。
まぶたを強く擦ったりマッサージしたりしない
まぶたのマッサージをすれば、一見まぶたがスッキリして、眼瞼下垂の症状も改善しそうに思いますが、実はそうではありません。
瞼を強くこする動作をすることで、眼瞼挙筋腱膜が大きな負担を受けて、皮膚がたるむ原因にもなってしまいます。
元々眼瞼下垂がなくても、目がかゆくなりやすい人が目をこすることで眼瞼下垂を引き起こすことも多いです。
それだけ、目をこするというのはまぶたの皮膚にとってよくない行動なので、できる限りこすらないように注意してください。
顔をタオルで拭いたり顔を洗ったりするときも、皮膚をごしごしとしないようにするのが、眼瞼下垂の症状を引き起こさないようにするポイントの1つです。
コンタクトレンズの使用にも注意
「コンタクトレンズ性眼瞼下垂」というものがあり、長い間コンタクトレンズを使用している人には眼瞼下垂が多いと言われています。
これは、コンタクトレンズが眼瞼挙筋腱膜に当たって負担をかけているからと考えられています。
また、コンタクトレンズをつけたり外したりする時に、まぶたを無理に引っ張ってしまうと眼瞼下垂の原因になりやすいので注意してください。
コンタクトレンズを使用している人は、長時間の使用にならないようにメガネと併用したり、丁寧につけ外しを行ったりするのが大切です。
二重のりは眼瞼下垂の原因になることも
二重のりを使って瞼を上に固定したら、眼瞼下垂は治りそうに思いますが、実はそうではありません。
二重のりは、瞼の皮膚をのりなどでくっつけて二重にするため、そののりが繊細な瞼の皮膚を荒れさせる原因になりかねません。
薄くて敏感な瞼の皮膚がかぶれると、アレルギー性皮膚炎になる可能性があり、これが眼瞼下垂を引き起こす原因となる場合があります。
二重のりは使いすぎず、瞼の皮膚がかぶれたりかゆくなったりしたら、すぐに使用を中止してください。
スマートフォンやパソコン等の見過ぎにも注意が必要
仕事でずっとパソコンのモニターを見ているという人も、眼瞼下垂につながる恐れがあるので注意してください。
モニターを見ていると目が疲れてしまい、それによって目の周りの筋肉や腱膜に悪影響を与え、結果的に眼瞼下垂の状態になってしまうことがあります。
パソコンを見ていても、定期的に目を離して休めたり、ホットアイマスクで目を温めて血行をよくしたり、目のケアを行ってみてください。
またスマートフォンの見過ぎも眼瞼下垂の原因になりますので、注意が必要です。
トレーニングをして予防する
日頃から、眼瞼挙筋をトレーニングすると、眼瞼下垂になる可能性を下げることが期待できます。
トレーニングは、まぶただけを使って目を大きく開ける練習をしたいので、手のひらでおでこを押さえながら大きく目を見開いてみてください。5秒ほど待って、ゆっくり力を抜いて目を閉じます。
この動きを数回繰り返すだけなので、隙間時間で簡単にできるものです。
ぜひ、お風呂でやるなど、継続して行ってみてください。
眼瞼下垂を自分でケアする方法はある?
眼瞼下垂は、根本的には手術をしないと改善しないと書きましたが、自宅でケアできる方法がないのかは気になるところです。
結論としては、軽度の眼瞼下垂なら、自分でもケアして多少は改善できるかもしれません。
眼瞼下垂になってしまっていると、肩こりや頭痛など他の症状が併発することもあるため、自宅ケアをすることでそれらが改善される可能性もあります。
軽度なので手術は勇気が出ない、という人はまずは自宅ケアから始めてみてください。
重症度の高い眼瞼下垂は手術が必要
とはいえ、重症度の高い、瞳孔の半分以上をまぶたが覆っているような眼瞼下垂は、家庭内でケアをしていても完全に治すのは難しいです。
筋肉が衰えていたり、腱膜が弱っていたりするのは、手術で改善しないと自力では治りません。
眼瞼下垂の状態によって適切な対応は異なるため、気になる症状がございましたら、一度当院のカウンセリングにお越しいただき、専門医にご相談ください。
まとめ
今回は、眼瞼下垂の治し方として、基本的に実施される手術の種類や、自宅でも対応できるケアや予防についてわかりやすく説明しました。
眼瞼下垂の状態によっては、日常生活に支障をきたさない程度から、目が見えづらかったり頭痛がしたり支障をきたす程度まではさまざまです。もしご自分で気になる症状がございましたら、症状が進行する前に、当院にお越しいただき専門医にご相談されることをお勧めしています。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
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