軽度の眼瞼下垂の治し方を徹底解説!手術の方法やセルフケアも紹介
この美容整形のコラムを読むのに必要な時間は約 12 分です。
「上瞼が少し下がってきている気がする」と心配している方も多いのではないでしょうか。
瞼が下がると、見た目にも気になりますし、視界も悪くなるので気になるものです。
そこで今回は、軽度の眼瞼下垂を治す方法について、幅広い方向から解説していきます。
瞼にお悩みのある人は、ぜひ最後までご覧ください。
眼瞼下垂とは?
まずは、眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、どのような症状なのか、どのような問題があるのかということを簡単に解説します。
軽度の眼瞼下垂があることで、どのような問題になるのかを知ってから、さまざまな治し方も確認しましょう。
この症例は、全切開と眼瞼下垂手術と目頭切開をMD式で行った術前、直後、1週間、2週間、1か月後の経過の症例写真になります。
眼瞼下垂はわかりやすくすると、3種類に分ける事が可能
眼瞼下垂は、先天的なもの、後天的なもの、実際は眼瞼下垂ではないけれどそれっぽいものの3つに分類されます。
そもそも眼瞼下垂とは、眼瞼挙筋と呼ばれる瞼を開く筋肉が弱り、瞼が上がりにくくなっている状態のことを指します。
状態によって、どの程度目に被さっているかは異なりますが、ひどい状態になると普通に目を開けているのに、瞳孔に瞼が被ってしまうこともあるものです。
先天性眼瞼下垂と偽眼瞼下垂については予防が難しいですが、後天性眼瞼下垂は生活の中での動作に気をつけることで予防ができます。
眼瞼下垂によって別の症状が引き起こされることも
眼瞼下垂によって、瞼が引き上がらないだけでなく、肩こりや頭痛、不眠やめまいなど、生活に影響をきたす症状が出る可能性があります。
また、眼瞼下垂が軽度の場合、そちらの症状に気づかずに、肩こりなどの不調だけが気になることもあり、原因がわからない人も多いです。
肩こりや頭痛は、引き起こす原因もさまざまなので特定が難しいですが、眼瞼下垂も可能性の1つとして覚えておくのがおすすめです。
軽度から重度の見分け方は?
眼瞼下垂と言っても、その症状の度合いは軽度から重度まであり、瞼を最大の力で開いた時に、瞼がどの程度黒目や瞳孔にかかっているかで判断されます。以下をご覧ください。
- 軽度:黒目には瞼がかかるけれど、瞳孔には被さっていない状態
- 中等度:眉から瞼を上げようとしていて、瞳孔の一部分に瞼が被さった状態
- 重度:眉は上に上がっているのに、瞳孔の半分以上に瞼が被さった状態
上記の基準は、セルフチェックでもできる方法ですが、医師は眉毛の動き(前頭筋)を抑えて、目の開きを確認して判定することが多いです。
軽度の眼瞼下垂をセルフで治す方法を紹介
ここからは、軽度の眼瞼下垂をセルフで治す方法をわかりやすく解説していきます。
中等度以上になると、どうしても自力で治すのは難しいことが多いですが、軽度なら多少は改善も期待できるかもしれません。1つずつ確認してみてください。
ただ、いずれの方法も手間などを考えると、美容整形を行って根本から治療する事がおススメです。
テープを貼る
眼瞼下垂とは、瞼が上に上がらない状態なので、サージカルテープなどを使用して瞼を物理的に上に引き上げることで、症状が改善することがあります。
テープを貼って瞼を引き上げたら、就寝時間以外一日中貼り続けておく必要があるので、在宅の日に行うのがおすすめです。
また、セロテープなどさまざまなテープがありますが、肌を傷めやすいのでおすすめできません。
肌に貼るためのサージカルテープなら、肌を傷めずに使用することができます。
トレーニングを行う
眼瞼下垂の改善のためにマッサージをしたくなりますが、誤ったマッサージは逆効果なので注意してください。
ただし、安全なトレーニングやマッサージは効果が出る可能性があるので、おすすめの方法をご紹介します。
指を曲げ、第一関節の部分で、おでこの中央からこめかみに向かって、ぐるぐるとマッサージをしてほぐします。
瞼ではなく、おでこをマッサージすることで、瞼のたるみにも効果があると言われているので、ぜひ試してみてください。
瞼のマッサージや二重のりは逆効果なので注意
先ほども書いたように、瞼をマッサージするのは、眼瞼下垂を治すのには逆効果となる場合もあるので、注意が必要です。
なぜなら、瞼を強く擦ってしまうと、瞼が伸びて余計たるみの原因になってしまうからです。
また、同じ理由で、二重のりをすることも瞼のたるみにつながる可能性があります。
瞼を上げる効果があるように思いがちですが、あまりおすすめはできません。
軽度の眼瞼下垂をセルフで治すメリット
先ほど紹介した、トレーニング方法を行うことで、軽度の眼瞼下垂にどのようなメリットがあるのでしょうか?
自宅で簡単に取り入れられる内容なので、嬉しい効果があるのならぜひやりたいところです。
以下、2点紹介するのでご確認ください。
軽度なら、症状が軽くなる可能性も
眼瞼下垂が軽度ならば、瞼が下がった状態も少しは和らげられる可能性があります。
軽度の場合、黒目に被っている程度なので、見た目に大きな影響がある人は少ないかもしれませんが、それがトレーニングでしっかりと開くようになれば嬉しいものです。
気になっている人は、まずはセルフでできることを試してみるといいかもしれません。
頭痛や肩こりなどの症状を和らげられることも
また、眼瞼下垂によって引き起こされた頭痛や肩こりなど、別の症状を和らげることにつながる可能性もあります。
軽度の眼瞼下垂の場合、それが原因で肩こりなどの症状が引き起こされているのか、判断しづらいところもありますが、セルフケアをしてましになった場合、それが原因だったとわかるかもしれません。
瞼の上がりづらさが気になってセルフケアをすることで、他の症状も緩和されたらそれは嬉しいことです。
軽度の眼瞼下垂におすすめな美容医療を紹介
軽度の眼瞼下垂の方で、手術まではしたくない方は、下記の美容医療がおすすめです。
二重埋没法
眼瞼下垂は、瞼のたるみを引き上げることで改善するため、軽度の場合は二重埋没法を行うことで改善する場合があります。
埋没法は、切開せずに糸を通して二重ラインを作り出してくれるため、短時間で施術ができるのが魅力です。また、痛みも少ないので、比較的気軽に受けられる施術となっています。
後ほど紹介する、中等度以上におすすめの手術に比べて価格も安く手軽なので、軽度で美容整形を検討するなら二重埋没法から検討するのがおすすめです。
軽度の眼瞼下垂を予防するには?
さて、現在眼瞼下垂ではないけれど、なるべくなりたくないという人は、予防方法を知っておく必要があります。
先ほどあげた瞼のマッサージや二重のりもその1つですが、他にも注意した方が良いことがあるので、以下で説明します。
コンタクトの付け外しで瞼を引っ張らない
普段コンタクトをつけている人は、特につけたり外したりする時に、瞼を引っ張って行わないように注意してください。
また、そうでなくてもコンタクトをつけている人は、つけていない人に比べて、眼瞼下垂になりやすいとも言われています。
これは、コンタクトが瞼の裏側から眼瞼挙筋腱膜に負担をかけているから、という説もあります。
そのため、なるべくコンタクトを長時間使用せず、近視矯正手術や、できる範囲でメガネに変えるなど、意識してみてください。
パソコンなどモニターの見過ぎにも注意
眼瞼下垂は、目の周りの筋肉の衰えに大きく関係があるため、パソコンなどを長時間見る人も注意が必要です。
長時間パソコンを見続けることで、眼の周りの筋肉が疲れてしまうため、それにより眼瞼下垂が悪化する可能性があります。
また、長時間パソコンを見続けると、目に十分な涙が分泌されずドライアイという症状が出ることがあります。ドライアイは、眼瞼下垂を引き起こす原因の一つとなる可能性があるのでそちらも気をつけたいポイントです。
眼瞼下垂の根本治療は?
最後に、中等度〜重度の眼瞼下垂を根本的に治すには、手術を行うしかありません。
根本治療には手術しかない
基本的に、眼瞼下垂を完全に治すためには、手術を行うしかありません。
眼瞼下垂手術は切開法とタッキング法がありますが、根本的に治療をしたい場合は、切開法がおすすめです。
この後、それぞれの方法について、さらに詳しく解説します。
切開法
切開法と言われるのは、瞼を切開して眼瞼下垂を治療する方法です。
二重のラインに沿って眼瞼を切開し、一重の方の場合はまつ毛の直上の部分を、目元のバランスを確認しながら切開していきます。
まぶたを上に持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋の挙筋腱膜を短く縫い縮める処置を行うことで、加齢によって衰えた筋肉の動きをサポートし、まぶたによって隠れていた瞳孔が美しく見えるように改善します。
手術時間は60分ほどで、手術より6日目〜8日目に抜糸が必要になります。
タッキング法
皮膚や結膜を切ることなく眼瞼下垂を治す方法が、タッキング法です。
重度の眼瞼下垂の場合は、タッキング法では難しい場合もあるため、中等度程度までの眼瞼下垂に適用されます。
内容としては、上まぶたの裏側から、糸を用いて、ミュラー筋を縫縮し瞼板に固定します。
切開法に比べて、気軽に行える施術なので、軽度の方でも症状が気になる方は検討してみるのがおすすめです。
まとめ
こちらの記事では、軽度の眼瞼下垂の治し方について、セルフでできる方法や、美容医療のおすすめ、軽度の眼瞼下垂を予防する方法など幅広く紹介しました。
眼瞼下垂が気になっている人や、目が疲れやすい生活をしている人は、ぜひこちらの記事を参考にして、目を労ってあげてください。
気になる症状がある場合は、クリニックで相談してみる事がおすすめです。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
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