鼻中隔延長の10年後どうなる!?
この美容整形のコラムを読むのに必要な時間は約 13 分です。
鼻中隔延長(びちゅうかくえんちょう)とは、鼻先に自家組織(耳介軟骨)を移植して、鼻先の向きを変えたり、高くするための美容整形です。では、鼻中隔延長は10年後でも同じ形状を維持できるのでしょうか。
鼻中隔延長の10年後・鼻先に現れる変化について
鼻中隔とは、鼻の穴の中央にある仕切り部分で、お客様ご自身から採取した軟骨を鼻翼軟骨という部分に縫い付ける美容整形を鼻中隔延長といいます。
鼻中隔延長は、お客様ご自身の軟骨を用いる手術であることから、異物反応が起こりにくく安全性が高い手術という特徴があります。
鼻中隔延長では、鼻の向きを下向きに改善する、正面から鼻の穴を見えにくくする、団子鼻を改善するといった効果を得られます。
つまり、鼻中隔延長は、鼻筋を高く整えるのではなく、鼻先に手を加えて理想の形に整えることができる手術だということです。
また、鼻中隔延長は、一度手術を受けると長期間美しい形状を維持できますが、5年、10年と時間が経過すると、変化が見られることがあります。
それでは、鼻中隔延長から10年が経過した際に起こり得る変化についてご紹介しましょう。
鼻中隔延長の他院修正(再手術)の症例
当院では鼻中隔延長手術の経験が豊富な医師が丁寧に手術を行っています。この症例は当院で行った鼻中隔延長の手術前と3か月後の他院の鼻整形の修正の症例です。プロテーゼと鼻尖形成と軟骨移植も併用して行っています。
この症例のように他院で行った鼻整形後に生じてしまったトラブルや不満足による修正手術も行っています。
鼻中隔が曲がる?
鼻中隔延長は、軟骨を鼻中隔軟骨に縫い付けて鼻先の形を整える美容整形ですが、経年によって鼻中隔軟骨が軟骨による負荷に耐えられなくなると、鼻中隔が曲がるトラブルが起こることがあります。
鼻中隔軟骨は鼻を支える土台となる大切な部分で、その支えとなる部分に大きな負荷がかかってしまうと、それに伴い鼻中隔が左右のいずれかに傾き、曲がってしまうことがあります。
このようなトラブルは、移植する軟骨の量が多すぎたことで起こることが多く、この状態は、再手術を受けない限り改善が難しいでしょう。
また、再手術を受けたとしても、さらに5年、10年と時間が経過するうちに、再度鼻中隔が曲がってしまうこともあります。
つまり、どうかすると鼻中隔延長の再手術を受け続けなければならない状況になってしまう可能性が否めないということですね。
このようなトラブルを避けるためには、無理に大きい軟骨を移植するのではなく、お客様に適した大きさの軟骨を移植する必要があります。
ただし、この場合ではお客様の希望通りに仕上がらない可能性がありますので、この点についてはあらかじめ納得した上で手術に臨む必要があるでしょう。
移植した軟骨が浮き上がって見える
鼻中隔延長で移植する耳軟骨に皮膚が耐えられなくなると、皮膚そのものが薄くなって5年後、10年後になって耳介軟骨が浮き上がって見えるようになることがあります。
このような現象は、移植した耳軟骨の量が多かったことで起こりやすくなると考えられます。
つまり、移植する耳軟骨の量を調整した上で手術を行えば、皮膚にかかる負荷が軽減されて、軟骨が透けて見えるトラブルを回避できる可能性があるということです。
このトラブルは、もともと皮膚が薄い方に多く見られますので、皮膚が薄い方の場合では、他の美容整形も視野に入れて検討する必要があるでしょう。
鼻呼吸をしづらくなる
鼻中隔延長を受けた直後には、一時的に鼻の通りが悪くなって鼻呼吸しづらいと感じることがありますが、それは、手術で周辺組織にむくみが生じて軌道が狭くなるためです。
そして、このような状態は手術後数か月間が経過すれば自然に解消されますが、ごく稀に手術の10年後になっても症状が続くことがあります。
このような症状は、もともと鼻の内部が狭い方に見られることが多いと考えられます。
なお、鼻中隔延長では軟骨を採取するケースが多く、耳にできる傷跡が気になるという方は多いことでしょう。
耳介軟骨の摂取直後には、以前よりも耳が柔らかくなったように感じますが、耳介軟骨は時間の経過ととともに少しずつ再生しますので、傷跡は目立たず、硬さも時間とともに元に近い状態に戻ります。
鼻中隔延長によるトラブルを回避するためには
鼻中隔延長は、お客様ご自身の耳介軟骨を移植する美容整形であることから、人体への安全性が高いというメリットがあります。
しかしその反面、5年後、10年後と時間が経過すると、上記でご紹介した変化が見られることがあります。
では、経年変化を回避する方法はないのでしょうか。
結論からお話ししますと、どのような美容整形手術であってもリスクがゼロではないため、100%のトラブル回避は難しいでしょう。
しかし、トラブルを軽減させる方法は存在しています。
手術が自分に合っているのかをよく確認する
鼻中隔延長は、どちらかというと鼻中隔に厚みがある方に向いている美容整形です。
つまり、厚みがない方が手術を受けた場合では、10年後になって耳介軟骨が浮き上がるトラブルに見舞われる可能性が高いということなです。
鼻の穴が正面から見える、鼻先の高さが不足しているなどのコンプレックスがあると、鼻中隔延長を受けたいと簡単に考える方がいます。
しかし、鼻中隔延長には向き・不向きがあり、不向きな方が手術を受けた場合では、10年後になってトラブルに見舞われるリスクが高いと考えておかなくてはなりません。
鼻中隔延長がご自身に向いているか否かについてはカウンセリングで確認できますので、まずはカウンセリングでお客様の希望を医師に伝え、手術が適切かどうかを確認してみると良いでしょう。
鼻中隔延長が不適切だと診断された場合には、別の美容整形を提案されることがありますので、ひとまずどのような手術があるのかを確認しておくと良いでしょう。
美容整形手術には限界があることを理解しておく
鼻形成術を希望されるお客様の多くは、美容整形を受けるにあたって過度な期待を寄せています。
たとえば、鼻中隔延長でいうのなら、鼻中隔を限界まで伸ばして理想の鼻を目指したいなどが、その例として挙げられます。
また、欧米人のように鼻先がツンと上を向いたアップノーズを希望するお客様もおられます。
しかし、鼻中隔延長には限界があり、無理に鼻中隔を伸ばしてしまうと、10年後になって鼻中隔が曲がるトラブルが起こるリスクが高まります。
移植する耳介軟骨は医師の判断で移植されます。
また、その際にはお客様によって過剰な変化が見られたり、ほとんど変化が見られなかったりする可能性があるなど、仕上がりについての説明も行われます。
さらに、もともと鼻の内部が狭い方の場合では、別の手術を提案されることもあります。
そして、その説明やアドバイスを受け入れずにお客様の希望通りに美容整形を行ってしまった場合では、のちにトラブルが起こる可能性が広がるでしょう。
鼻中隔延長をお考えなら、それがお客様に合った手術か否かを確認するととともに、医師の説明やアドバイスをしっかりと受け止めて、受け入れることも大切です。
医師の説明やアドバイスに納得できなかった場合では、鼻中隔延長の手術はひとまず見送り、考えがまとまったところで再度カウンセリングを受けてみると良いでしょう。
正しい知識を持つ医師に手術を任せる
鼻中隔延長は狭い範囲を手術する手術ですが、手を加える範囲が狭いだけに、高い知識と技術が求められます。
たとえば、お客様の状態をよく確認せずに鼻中隔延長を行ってしまった場合では、上記でご紹介したトラブルが起こる可能性が高くなります。
ところが、鼻中隔延長に関する正しい知識を持たない医師が手術を担当した場合では、手術がお客様に合っているかどうかの判断を誤り、手術が合っていないのにも関わらず、そのまま手術を行ってしまうことがあります。
鼻中隔延長は決して簡単な手術ではなく、医師の技量が問われる難易度が高い手術です。
そのため、医師の選び方ひとつで、5年後、10年後になってからがっかりすることにもなりかねないということです。
鼻中隔延長をお考えなら、美容整形手術の実績が多数あり、なおかつ正しい知識を持った医師を探して手術を受けることが何よりも大切でしょう。
医師を見分けるポイントとしては、カウンセリングが丁寧であること、メリットだけではなく、デメリットやリスク、経年変化についての説明も行う医師かどうかという点です。
これらをきちんと行える医師であれば、ひとまず手術を任せても良いと判断できるでしょう。
10年後の変化も視野に入れて手術を検討することが大切
鼻中隔延長は、一度整形を受ければ効果が長期間継続するというメリットがあります。
しかし、5年後、10年後と年月がするうちに、思ってもいなかった変化が見られ、驚くことがあります。
つまり、鼻中隔延長をお考えなら、目先の仕上がりだけを気にするのではなく、10年後の変化にも目を向けて手術を検討する必要があるということです。
鼻中隔延長を希望されるなら、まずはこの点を押さえておきましょう。
鼻中隔延長は、決して大きな手術ではありませんが、医師の技量やセンスが問われるデリケートな美容整形手術です。
それだけに、正しい知識を持たない医師が手術を担当してしまうと、経年変化が顕著に現れやすくなります。
つまり、鼻中隔延長を受けるなら、正しい知識を持っており、なおかつ高い技術を持った医師に任せなければならないということです。
また、お客様の現在の状態によっては、思い通りの仕上がりにならないこともありますので、この点についてもしっかりと押さえた上で、手術を検討しなくてはなりません。
なお、カウンセリングで鼻中隔延長が適切でないと医師が判断した場合では、鼻中隔延長ではない別の美容整形を提案されることがあります。
その際には、まずは医師の提案を受け入れて、今後の美容整形手術について検討してみると良いでしょう。
鼻中隔延長なら東京シンデレラ美容外科へ
東京シンデレラ美容外科では、鼻中隔延長の美容整形を多く行っております。
鼻中隔延長の正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩3分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
①体験談の削除
②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
患者様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。