ジョールファット除去は失敗する!?美容外科専門医が分かり易く解説
この美容整形のコラムを読むのに必要な時間は約 13 分です。
年齢を感じさせる口元を改善できるとして、高い人気を誇っているのがジョールファット除去です。しかし、ジョールファット除去には失敗例もあるのです。
ジョールファット除去の失敗例
ジョールファットとは、口角の横から下にかけて存在する脂肪で、ジョールファットが年齢とともに下垂すると、加齢の象徴ともいえるブルドッグラインやマリオネットラインが目立ち始めます。
つまり、ジョールファット除去はエイジングケアに役立つ美容整形だということですが、実は失敗例もあるのです。
ちなみにジョールファットの位置はこの図のように口元の横の左右に位置しています。
それでは、ジョールファット除去で起こり得る失敗例についてご紹介しましょう。
除去量のミス
ジョールファットは、お客様ごとに適正量を見極めて除去する必要がある脂肪です。
そして、除去量にまつわる失敗例で多いとされるのは、除去量が多すぎたためにたるみがかえって悪化してしまったケースがあります。
ジョールファット部分がこけてしまうと、若返りを狙ったはずが、逆に老けた印象になってしまいます。
ジョールファット除去は一度手術を受ければ効果が半永久的に持続しますが、その裏を返すなら、元の状態に戻すことが困難だということです。
つまり、ジョールファット除去は慎重に検討すべき美容整形だということなのです。
反対に、除去量が少なすぎたり、除去する場所を間違えてしまったりした場合では、手術前とあまり変り映えしない仕上がりになることがあります。
つまり、気になっていたブルドッグラインやマリオネットラインが改善されないまま完成形になってしまうことがあるということですね。
このように、手術前と変り映えしない仕上がりになってしまった場合では、再手術も視野に入れて解決策を探らければならなくなるでしょう。
左右差が目立つ
人間の体はもともと左右対称ではなく、顔もまた例外ではありません。
つまり、左右差があるというのは自然なことだということですが、ジョールファット除去を受けたことで、もともとの左右差がさらに目立つ状態になることがあるのです。
ジョールファット除去では極端な左右差が生じる可能性は低いのですが、ごく稀に左右差が目立つ仕上がりになるというリスクは知っておくべきでしょう。
左右差が目立つ失敗の原因はいくつかありますが、特に多いとされるのは、手術前の左右差を医師がよく確認していなかったということです。
つまり、左右差が目立たないデザインを意識しなかったがために起こる失敗だということですね。
ジョールファット除去後に生じる左右差も頻繁に起こるものではありませんが、特にもともと左右差が目立つ方の場合では注意しなければならないでしょう。
なお、左右差が生じた場合では再手術で左右対称に近い仕上がりを目指せますが、この場合では左右のいずれか脂肪が少ないほうを基準として手術が行われます。
引きつれ
ジョールファット除去がお客様にとっての適正な手術ではないのに、無理にジョールファット除去をしてしまった場合では、引きつれが起こり、不自然な仕上がりになることがあります。
また、ジョールファットが適正だと診断されたお客様の場合でも、ジョールファットの除去量が多すぎた場合では、頬がこけるのと同時に、引きつれが起こることがあります。
なお、ジョールファットの除去量が多すぎた場合では、お客様ご自身から脂肪を採取して注入すれば対処できますが、この場合では体の一部から脂肪吸引をしなければなりません。
つまり、脂肪吸引と脂肪注入という、ふたつの手術を受けなければならず、その分、お客様の体にかかる負担が大きくなるということなのです。
そうならないためには、あらかじめ仕上がりをイメージした上で、適正量のジョールファットを除去する必要があります。
手術前よりもたるみが目立つ
ジョールファット除去以前に、すでに目立ったたるみが生じている場合では、ジョールファット除去後に余った皮膚がたるんで、手術前よりもたるみが目立つ状態になることがあります。
つまり、ブルドッグラインやマリオネットラインがより一層目立つ状態になる可能性があるということなのです。
このように、すでにブルドッグラインやマリオネットラインが目立っているお客様の場合では、ジョールファット除去ではなく糸リフトなどの手術が適している可能性があります。
つまり、医師がお客様の状態をよく確認しておけば、防げる失敗だということです。
ジョールファット除去で失敗しないために
ジョールファット除去で起こる失敗の多くは、対策をしておくことで防げます。
この症例は当院のジョールファット除去の20代の方の手術前と3か月後の症例です。より小顔にし、術後引き上がっている綺麗なフェイスラインにするために、糸リフトを併用して行っています。当院ではジョールファット除去を失敗しないように色々な対策をしています。
お客様ご自身ができる、ジョールファット除去で失敗しないための対策方法についてご紹介しましょう。
経験豊富な医師によるカウンセリングを受ける
ジョールファット除去は、一見すると簡単な美容整形のように思えるかもしれません。
しかし、ご紹介してきた失敗例があるように、除去量や除去する場所を間違えてしまった場合では、思ってもみなかったトラブルに見舞われて、失敗したと感じることがあるのです。
では、どうすればいい?という話になりますが、まず行っていただきたいのが、カウンセリングと手術を担当する医師が経験豊富な医師かどうかを確認するということです。
お伝えしてきた通り、ジョールファット除去では除去量が少し違うだけで仕上がりに影響が及ぶ、デリケートな手術です。
ジョールファットは部分的に存在する比較的小さな脂肪ですが、経験不足の医師が手術を担当すると、過剰な除去、もしくは除去不足が起こり、イメージ違いの仕上がりになったり、手術前よりも老けた印象になってしまったりする可能性があるのです。
経験不足の医師の特徴として挙げられるのは、ジョールファット除去のリスクを説明しない、お客様の状態をよく確認しない、別の手術を提案しないなどです。
このような医師に手術を任せてしまうと、ご紹介してきた失敗のリスクが高まりますので、十分な注意が必要でしょう。
一方、経験豊富な医師が手術を担当する場合では、カウンセリングの段階でお客様の骨格や脂肪の付き方などを入念に確認した上で、適正な手術を提案します。
そのため、ジョールファット除去以外の提案となることもありますが、お客様に合った提案に沿った手術を受けることで、失敗を回避できる可能性が広がるのです。
また、経験豊富な医師は、ジョールファット除去のリスクについてもきちんとした説明を行いますので、リスクを知った上で美容整形を受けられるというメリットもあります。
お客様と医師がイメージを共有する
カウンセリングを受ける際には、お客様の仕上がりイメージをこと細かく医師に伝えましょう。
たとえば、ブルドッグラインやマリオネットラインをなくしたいのか、ふっくらとした頬をシュッとシャープに整えたいのかによって手術方法が異なります。
そして、前者ではジョールファット除去が適正であると判断できても、後者ではバッカルファット除去のほうが適正である可能性があるのです。
ジョールファット除去とバッカルファット除去では除去する脂肪の場所が異なりますので、当然のことながら仕上がりにも差が生じます。
また、ブルドッグラインやマリオネットラインの問題だけでなく、頬のたるみを引き上げて若々しい印象になりたいなら、糸リフトなどの美容整形との併用になる可能性もあるでしょう。
このように、希望する仕上がりのイメージによって適正な手術が異なります。
そして、お客様のイメージがうまく医師に伝わらないと、イメージとかけ離れた仕上がりになる可能性があるのです。
ジョールファット除去を成功に導くためには、お客様と医師が同じイメージを共有することが大切です。
ジョールファット除去でカウンセリングを受ける際には、お客様のイメージが医師にしっかり伝えることが大切ですので、とことん納得のいくカウンセリングを受けましょう。
もしも医師にお客様のイメージが伝わり切れていないと感じたのなら、そのまま手術に踏み切るのではなく、ひと呼吸置いてから再度カウンセリングを受けましょう。
そこで納得できたのなら、それは手術を受けるタイミングだと捉えておいて問題はないでしょう。
別の手術も視野に入れておく
ジョールファット除去にだけ目を向けていると、少しでも早く手術を受けたいと考えるかもしれません。
しかし、ジョールファット除去は失敗のリスクがまったくない手術ではないため、お客様の現在の状態に対してジョールファット除去が本当に適正かどうかを見極めた上で手術が行われなければなりません。
たとえば、頬の皮下脂肪が多いためにフェイスラインが崩れているなら、脂肪吸引が適正である可能性があります。
一方、皮下脂肪よりも深い部分にある脂肪の除去なら、ジョールファット除去が適正だと判断できます。
また、頬の脂肪が少なく、なおかつ皮膚がたるんでいるのなら、フェイスリフトが適正な無場合もあります。
このように、お客様の現在の状況によって適正な手術の種類は異なりますので、まずはご自身の状態をよく確認し、どうなりたいのかというビジョンを固めてから手術を受ける必要があるのです。
ジョールファット除去を受けると、確かに見違えるような変化を実感できます。
しかし、それがお客様の希望する変化ではなく、希望していなかった変化だったらどうでしょうか。
イメージ違いの仕上がりにがっかりしてしまう可能性がありますよね?
つまり、ジョールファット除去を検討中なら、別の手術で理想の顔を目指せる可能性があるということも頭に入れた上で、手術を検討する必要があるということなのです。
ジョールファット除去で脂肪の取り残しがある場合では、再手術での対応が可能です。
しかし、取りすぎた場合では、元の状態に戻せなくなるリスクがあります。
ジョールファット除去で失敗したくないのなら、ジョールファット除去だけにこだわるのではなく、別の方法も視野に入れた上で、ご自身に最適な方法で手術を受けると良いでしょう。
ジョールファット除去なら東京シンデレラ美容外科へ
東京シンデレラ美容外科では、ジョールファット除去の美容整形を多く行っております。
ジョールファット除去の正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩3分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
小出 真哉 SHINYA KOIDE
小さなコンプレックスが自信をそぎ、考え方や行動までもネガティブにさせてしまう一方でそれを解消できれば自信と活力に満たされ、新しいスタートを切れることを私は知っています。
お客様の最大幸福を提案できるために常に向上心をもって、最新の知見も貪欲に追い求めて参ります。
ぜひ私を上手に利用してください。いつでもお待ちしております。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
■ 略歴
-
慶應義塾大学医学部医学科卒業
川崎市立川崎病院臨床研修(救急科、麻酔科、外科、形成外科、整形外科) - 慶應義塾大学病院勤務および関連病院への出向
- 湘南美容クリニック入職
- 湘南美容クリニック 川崎院院長就任
- 湘南美容クリニック 大宮院院長就任
- 湘南美容クリニック 新宿南口院院長就任
- 東京シンデレラ美容外科顧問医師就任
- 東京シンデレラ美容外科池袋院院長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
①体験談の削除
②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
患者様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。