目頭切開のデメリットを医師が詳しく解説!
この美容整形のコラムを読むのに必要な時間は約 12 分です。
大人っぽい雰囲気の平行二重は、年代を問わず人気のデザインです。
そして、平行二重を形成する際に併用されることが多いのが目頭切開です。
目頭切開は、蒙古ヒダを取り除くことで平行二重の形成だけでなく、デカ目効果を狙える手術ですが、メリットだけでなくデメリットも抑えておくことが重要です。
ただ、デメリットよりメリットの方が大きいので人気の美容整形の一つとなっています。
こちらのコラムでは、目頭切開のデメリットと、デメリットを軽減させる対策についてご紹介しています。
手術前に知っておきたい、目頭切開のデメリット
目頭切開で蒙古ヒダを取り除くと、目の幅が広がり、美しい平行二重を形成しやすくなります。
つまり、目元の雰囲気に変化を持たせることができるのが、目頭切開だということです。
この点は目頭切開の大きなメリットとして捉えることができますが、実は、目頭切開にはデメリットもあります。
それでは、目頭切開のデメリットについて見ていきましょう。
この症例写真は目頭切開の手術を受けた女性の手術前、手術直後、1か月後、5か月後の経過の症例写真になります。
涙丘(るいきゅう)の露出で不自然な仕上がりに
蒙古ヒダに覆われている粘膜部分は涙丘(るいきゅう)といい、目頭切開で蒙古ヒダを切除すると露出することになります。
するとここで、問題が発生することがあります。
それは、蒙古ヒダを広い範囲で切開してしまい、涙丘の露出面積が広すぎることで起こる不自然さです。
蒙古ヒダは、日本人をはじめとする東洋人に見られる特徴で、涙丘をすべて覆っていたり、涙丘がやや露出していたりと、人によって差が生じます。
いずれにしても、日本人の約80%にあるとされているのが蒙古ヒダですので、多かれ少なかれある状態が自然です。
蒙古ヒダの切除面積が広すぎたことで涙丘の露出面積が広くなると、不自然だと感じてしまう場合があります。このような状態は、目頭切開の知識が豊富で、高い技術力を持つ医師に手術を依頼することで回避することが可能です。
両目の間隔が詰まってしまった
もともと両目の距離が近い方が目頭切開で蒙古ヒダを取り除くと、両目の距離が手術以前よりも縮まって、不自然な仕上がりになることがあります。
両目の距離が近いと、知的、クールといった印象を受けることがありますが、それも程度問題であって、あまりにも距離が近い場合ではきつい印象になってしまうこともあります。
また、実際はそうではないのに、寄り目に見えてしまうこともあります。
一般的には目の横幅と両目の間隔が、1:1:1に近いことが理想的だといわれています。
なお、もともと両目の距離が近い方であっても、切除する蒙古ヒダの量を調節すれば、両目の間隔が詰まった印象にはなりません。
この点についてはカウンセリングで相談できますので、特に両目の間隔が狭い方は、医師に直接相談してみるといいと思います。
元の状態に戻すことが困難
目頭切開では蒙古ヒダを切除するため、一度手術を受けると元の状態に戻すことが困難になります。
それだけに、蒙古ヒダの切除量については、あらかじめ慎重に決めておかなくてはならないということですね。
なお、目頭切開にはいくつかの術式があり、術式によっては修正が可能な場合があります当院では修正が可能なZ形成という手法で目頭切開を行なっております。
ダウンタイム期間中の制限が多い
目頭切開は皮膚を切開する手術のため、ダウンタイムがあります。
また、ダウンタイム期間中には制限が多く、生活面で注意しなければならないことがいくつかあります。
たとえば、目頭切開では目元に直接手を加える手術であるため、コンタクトレンズは抜糸完了まで使用できません。
そして特に注意しなければならないのは、血行を促す入浴と運動、飲酒です。
首から下のシャワーのみであれば手術翌日から可能ですが、入浴で体を温めたい場合では、術後1週間が経過するまで待つ必要があります。
同様に、血行を促す運動や飲酒も、術後1週間程度は控えなくてはなりません。
これらの注意事項を守らないと、傷口から出血したり、腫れや内出血が悪化したりするリスクが高まります。
目頭切開のダウンタイム自体は、およそ1-2週間程度ですが、この期間中に血行を促進させる行動をとってしまうと、無駄にダウンタイムを長引かせることになります。
目頭切開を受けたのなら、少々不便さを感じたとしても、ダウンタイムの注意事項を守って過ごすことを心がけましょう。
手術が周囲にバレる可能性
切除する蒙古ヒダの量にもよりますが、もともと涙丘が蒙古ヒダで完全に覆われていた方が、涙丘を多めに露出させるデザインで目頭切開を受けると、整形したことが周囲にバレやすくなります。
また、ダウンタイム期間中には腫れや内出血、場合によっては患部の周囲にむくみが出ることがありますので、この期間中に誰かに会うと、整形がバレるリスクが高まります。縁が太い眼鏡をかけるなどして、傷口が目立たないようにする対策も一つの手です。
傷跡がしばらく残ることも
目頭切開では、抜糸後しばらく傷跡が残り、時間をかけて少しずつ目立たない状態に回復していきます。
傷跡が目立つ期間については、お客様の体質や年齢、術式などの条件によってまちまちですが、いかなる場合でも、傷跡が目立たなくなるまでには最低でも3カ月程度、長い方の場合では稀に1年前後かかることがあります。
皮膚を切開する手術である以上傷跡の問題は避けて通れませんが、人によっては傷跡が長期に渡って残るリスクがあるということは、あらかじめ頭に入れておく必要があります。
ただ、メイクをすることで傷跡はごまかすことができるため、傷跡を気にして目頭切開をためらう方はほとんどいらっしゃいません。
目頭切開のデメリットを軽減するには
目頭切開は、メリットもデメリットもある手術です。
美容整形を受ける際には、どうしてもデメリットの部分には目をつむり、メリットだけを見ようとする方が多いのですが、それでは手術後に後悔するリスクが高まります。
そしてそうならないためには、デメリットともしっかりと向き合うとともに、デメリットを軽減させる対策をすることも大切です。
それでは、目頭切開のデメリットを軽減させるための対策についてご紹介しましょう。
知識と経験が豊富な医師に手術を任せる
蒙古ヒダを必要以上に取り除いてしまうというミスは、知識や経験が少ない医師が手術を担当したことが原因で起こりやすくなります。
たとえば、お客様から「できるだけ目の幅を広げたい」という要望があったとしましょう。
この場合、知識と経験が少ない医師が手術を担当すると、お客様の要望通りに蒙古ヒダを取り除いてしまい、その結果、涙丘の露出が多くなり、不自然な仕上がりになってしまうことがあります。
一方、知識と経験が豊富で高い技術力を持った医師なら、お客様から「できるだけ目の幅を広げたい」という要望があったとしても、蒙古ヒダを切除しすぎることのリスクを先に説明します。
その上で、自然な仕上がりになるデザインを提案しますので、涙丘が露出しすぎることによる不自然な仕上がりを回避できることになります。
お客様としては、自分の要望をそっくりそのまま聞き入れてくれない医師に出会うと、「この医師では思い通りのデザインに仕上がらない」と感じるかもしれません。
しかし、医師の提案には、そうしたほうが良い根拠がありますので、それを受け入れることはとても重要です。
それにより、自然で違和感がない仕上がりを期待できます。
当院には、日本美容外科学会専門医や日本形成外科学会専門医が在籍しています。
デザインをシミュレーションしておく
カウンセリングの際には、デザインをシミュレーションで確認しておくことも一つの手です。
上記の例でお伝えするとしたら、「目の幅を広げるには〇mmの蒙古ヒダ切除が必要になるが、不自然な仕上がりになる可能性がある」といったことも、シミュレーションで確認できます。
目頭切開を受けるからには劇的な変化が欲しいと感じる方がいるかもしれませんが、劇的な変化を持たせてしまうと、不自然で整形したことがバレやすい仕上がりになることもあります。
つまり、シミュレーションで不自然な仕上がりになる可能性があるということがわかったのなら、そうならないためのデザインに変更して手術を受けることが大切だということですね。
上記でも触れていますが、目頭切開で蒙古ヒダを取り除くと、元に戻せなくなる可能性が高くなります。
つまり、目頭切開で後悔しないためには、シミュレーションをした段階で、不自然な仕上がりにならないかどうかを確認し、納得した上で手術を受ける必要があるということです。
ダウンタイム期間中にはなるべく外出しない
目頭切開のダウンタイムは1週間程度ですので、美容整形のダウンタイムとしては決して長いほうではありません。
しかし、抜糸までの期間(6日~8日目)には、腫れや内出血が見られることが多いため、整形したことが周囲にバレたくないのなら、この期間中にはできるだけ外出を控えたほうが良いかもしれません。
そのためには、手術前にスケジューリングをしておき、手術後に重要な用事を入れないように対策しておくことが大切です。
重要な用事があるのなら、抜糸までの期間は避け、方法がおすすめです。
傷跡をメイクで隠す
目頭切開では、翌日からメイクが可能になりますが、目元のメイクは抜糸まで行えません。
しかし、逆に考えるのなら、抜糸後にはメイクを行えるということですので、メイクで傷跡を隠してしまえば、手術以前と変わらない生活に戻れるということです。
もちろん、抜糸が完了したからといって、即座に腫れや内出血、むくみなどが引くというわけではありません。
しかし、メイクをしたり、メガネやマスクでカバーすることで、より傷跡が目立ちにくくなります。
傷跡がほぼ目立たない状態に回復するまでには、最低でも3カ月程度は必要ですが、メイクで傷跡を隠してしまえば、完成形になるまでの期間を上手に乗り切れるはずです。
目頭切開で迷ったら東京シンデレラ美容外科
東京シンデレラ美容外科ではデメリットをなるべく抑えるように目頭切開の手術を行っています。また、ダウンタイムを少なくするMD式の考案者の吉原院長も在籍しています。美容整形の正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、修正手術をご検討の方も、美容外科の乗り換えをご検討の方も是非一度当院のカウンセリングにお越しください。スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
①体験談の削除
②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
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