目頭切開の失敗例を医師が解説
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ほんの数mm切開をするだけで、目の雰囲気をガラリと変えることができる目頭切開。目頭切開は狭い範囲の手術であるため、ダウンタイムが短く、お手軽に目元の雰囲気を変えたい方に大人気の手術です。
しかし、目頭切開には見落としてしまいがちな失敗例もあります。
こちらの記事では、目頭切開で起こり得る失敗例5選と目頭切開の修正方法、目頭切開で失敗しないための対策についてご紹介しています。
目頭切開では失敗もある?失敗例5選をご紹介
目頭切開は狭い範囲の手術であるため、失敗はないと考えるかもしれません。
しかし実際には、目頭切開で失敗したと感じることがあります。
それでは、目頭切開の失敗例5選から見ていきましょう。
この症例の経過の写真は、当院で行った目頭切開の手術前1か月後の経過の症例写真になります。このように当院では失敗しないように丁寧に目頭切開の手術を行っています。
1.手術前と代わり映えしない仕上がりになった
目頭切開で蒙古ヒダを切除すると、蒙古ヒダに隠されていた涙丘(るいきゅう)と呼ばれる粘膜部分が露出して、目の幅が広くなります。
しかし、蒙古ヒダの切除量が少なすぎた場合では、手術前とあまり代り映えしない仕上がりになってしまうことがあります。
2.両目の距離が近すぎて不自然な仕上がりに
特にもともと両目の距離が近い方の場合では、目頭切開で蒙古ヒダを取り除くことで余計に両目の距離が縮まり、不自然な仕上がりになることがあります。
しかし、日本人の顔立ちにおいては、両目の距離が近すぎると顔全体のバランスが崩れて、自然な仕上がりにならない場合があります。
一般的には目の横幅と両目の間隔が、1:1:1に近いことが理想的だといわれています。
3.左右非対称になった
滅多にある話ではありませんが、左右非対称の仕上がりになることがあります。
特に手術以前から左右非対称が目立つ方の場合では、目頭切開を受けることでそれが強調されてしまうことがあります。
そうならないためには、高い技術力を持つ医師に手術を依頼する必要があります。ただし適切な処理を行った場合でも完全に左右差を無くすことは難しいです。当院ではできるだけ左右差が出ないように手術を行っています。
4.傷跡が残った
目頭切開では、蒙古ヒダを切除する手術であるため、手術後しばらくは傷跡が残っています。
しかし、順調に回復すれば、傷跡は1カ月経過後あたりから薄く目立たない状態になるのです。
また、1カ月経過後に傷跡がうっすら残っていたとしても、メイクをすればすっかり隠すことができ、自然な仕上がりに落ち着きます。
ところが、体質などの理由によって傷が治りにくい方の場合では、白い傷跡が長期間残ったり、傷跡がケロイドのようになって残ったりする場合がまれにあります。
このような状態は頻繁に起こるものではありませんが、お客様の体質により起こり得てしまいます。傷の治りをスムーズにするためには、術後に軟膏で保湿するのも大切ですので、ぜひ行ってください。
5.粘膜部分の露出が多すぎて整形がバレた
目頭切開で切除する蒙古ヒダは、あらかじめ決めておいたデザインに沿って切除します。
しかし、粘膜部分の露出が多いデザインにしてしまうと、整形がバレてしまうことがあります。
ただあえて粘膜部分の露出を出す場合もあるため、お客様のご要望に応じて、昨今ではあえてバレるように目頭切開をする場合もあります。 他者からバレたからと言って一概に失敗というわけではありません。いずれにしろ、目頭切開の手術前のデザインは慎重に行う必要があります。
目頭切開の失敗は修正できる?
目頭切開では、切除する蒙古ヒダの量が多すぎない限り不自然な仕上がりになる可能性は低く、整形がバレることはほぼありません。
とはいえ、目頭切開は医療行為であるため、100%成功するとは言い切れないのが現状です。
では、目頭切開で失敗したと感じた場合には、修正での対応が可能なのでしょうか。
目頭切開はZ形成法という術式であれば、元に戻すことも可能です。ただし術前通りに戻るとは限らないため、クリニックや医師選びが非常に重要となります。
目頭切開で失敗しないために。対策方法をご紹介
目頭切開の手術直後から1週間程度は、腫れや内出血などの症状が見られますが、2週間が経過したあたりでは傷口がきれいにふさがり、おおむねダウンタイム終了となります。
また、術後2週間~1カ月目では、少しずつ傷跡が薄く目立たない状態になり、この時期を迎えると、思いのほか涙丘部分の露出が多く、失敗したと感じることがあります。
そしてそうならないためには、事前に対策をしておくことが大切なのです。
クリニック選びに注意
目頭切開を受ける際のクリニック選びで注意していただきたいのは、目頭切開の実績が豊富なクリニックを選ぶということです。
それは、目頭切開の実績が多数あるクリニックには、目頭切開の名医と呼ばれる医師が在籍している可能性が高いからです。
目頭切開の手術は簡単そうに思えるかもしれませんが、実は大変デリケートな手術で、医師の腕次第で仕上がりが左右されるといっても過言ではないのです。
実績多数のクリニックなら、公式ホームページやインスタグラムに症例画像が掲載されており、手術の内容やリスクについての記載もありますので、不安なく手術を受けられるでしょう。
反対に、症例画像がなく、目頭切開の手術内容についての細かい記載がないクリニックでは、目頭切開の実績が少ない可能性がありますので、クリニック選びは慎重に行ってください。
特に成功した症例写真だけを載せている美容外科もあるため注意が必要です。定期的に症例写真をインスタグラムやホームページにアップしているクリニックはそれだけ、目頭切開の症例が多いと思います。
お客様の要望を医師にしっかりと伝える
目頭切開で失敗する外科院のひとつとして挙げられるのは、お客様の仕上がりイメージと医師の仕上がりイメージに食い違いがあったということです。
たとえば、「とにかく目の幅を広げたい」と医師に説明をしたとしましょう。
この場合では、目の幅を広げることに重点を置いた手術になる可能性があり、涙丘の露出が多い仕上がりになる可能性があります。
また、「目元の印象をあまり変えずに」と説明した場合では、蒙古ヒダの切除不足で手術の効果をほとんど実感できない仕上がりなる可能性があります。
そうならないためには、お客様が抱いているより具体的なイメージを医師に伝え、そのイメージをお客様と医師が共有しておくことが大切です。
医師のアドバイスに耳を傾ける
目頭切開をしたいと考えたとき、劇的な変化を期待してご自身の意見を通そうとするお客様がいますが、それでは失敗のリスクが高まります。
それは、医師としてはお客様の現在の状態を確認した上で、適切な手術の方法やデザインを提案するからです。
つまり、医師の提案を無視してしまうと、思っていた以上に不自然な仕上がりになったり、手術前とほとんど変わらない仕上がりになったりする可能性が高くなってしまいます。
そうならないためには、お客様ご自身の希望をしっかりと医師に伝えつつ、医師の提案にも耳を傾ける姿勢を持つことが大切でです
目頭切開にはリスクがあることも知っておく
目頭切開は失敗が少ない手術だといわれていますが、ご紹介してきたように、失敗のリスクもある手術です。
目頭切開で最も気になるのは仕上がりかもしれませんが、それと同様に気にしなければならないのは、体質によっては傷跡がしばらく残る可能性があるということです。
また、傷跡がいつまでも薄くならないようであれば、傷跡を改善する手術や施術を受けなければならなくなる可能性もあります。
もちろん、目頭切開を受けたからといって、必ずしも失敗するとは限りません。
しかし、失敗例がある以上、それは誰に起こっても不思議ではなく、お客様ご自身に起こる可能性もゼロではありません。
目頭切開をお考えなら、イメージ違いや傷跡の問題にも目を向けた上で、手術を検討することをおすすめします。
顔全体のバランスを崩さないデザインで手術を受ける
顔はバランスが大切で、目頭切開で大きな目を手に入れることができたとしても、顔全体のバランスを崩してしまっては意味がありません。
しかし、今回ご紹介してきたように、不自然な仕上がりになって顔全体のバランスが崩れてしまう例は存在しているのです。
そして、そうなってしまった理由として挙げられるのは、目元の変化だけに重点を置いてデザインを決めてしまった可能性があるということです。
たとえば、もともとの顔立ちが純和風の方が、目頭切開+全切開で平行二重を形成するとする例で考えてみましょう。
この場合、涙丘をすべて露出させて幅広の平行二重を形成してしまうと、目以外のパーツとの釣り合いがとれず、顔全体のバランスが大きく崩れる可能性が否定できません。
そしてこのような状態になると、目の雰囲気に合わせるため、鼻整形やあご整形なども検討しなければならなくなることがあります。
それでも良ければまったく問題はありませんが、そうでないのなら、初めから顔全体のバランスが崩れないデザインで手術を受ける必要があります。
顔全体のバランスはとても重要ですので、目頭切開を受ける際には、目だけが不自然に変化するようなデザインは避け、自然な仕上がりをイメージしたデザインで手術を受けることが望ましいです。
目頭切開で迷ったら東京シンデレラ美容外科
東京シンデレラ美容外科では丁寧に、できるだけ「失敗」と感じられないように誠実に目頭切開の手術を行っています。美容整形の正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、修正手術をご検討の方も、美容外科の乗り換えをご検討の方も是非一度当院のカウンセリングにお越しください。スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
①体験談の削除
②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
患者様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。