眼瞼下垂のチェックする方法はある?
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年齢を重ねると、体のいたるところに不調が起こることがあり、眼瞼下垂(がんけんかすい)もそのうちのひとつです。
では、眼瞼下垂は何が原因で起こるのでしょうか。
こちらの記事では、眼瞼下垂の概要と発症原因、眼瞼下垂を発見するチェック方法、発症した際の対処方法についてご紹介しています。
眼瞼下垂をセルフチェックで確認してみましょう
眼瞼下垂かどうかを確認する方法は複数ありますが、以下に該当するものがあれば、ひとまず眼瞼下垂を疑う必要があります。
- 目を開くときに額に力が入っている
- 顎を引いた際に上目遣いできない
これらが、眼瞼下垂かどうかを見分けるための簡単なチェック方法です。
挙筋腱膜やミュラー筋が衰えを見せ始めると、それに伴いものが見えにくい状態になるため、それをカバーする目的で額の筋肉を使って目を開くようになります。
つまり、額の筋肉を使って目を開く動作が習慣化していれば、初期段階の眼瞼下垂である可能性が高いということなのです。
実際に額に力が入っているかどうかがわからないというときには、眉毛を指で固定した状態で、目を大きく開いてみてください。
このときに、瞼が重くて完全に目を開けない、目を開こうとすると眉毛にグッと力が入るなどがあれば、眼瞼下垂の発症を疑わなくてはならないでしょう。
洗面所でチェックする方法
眼瞼下垂は、軽度、中等度、重度に分類分けされており、それぞれに判断基準が異なります。
それではここで、セルフで行える眼瞼下垂のレベルと、洗面所でチェックする方法をご紹介しましょう。
用意するものは定規ですが、スマートフォンをお持ちの方は、スマートフォンのカメラ機能の定規を使用しても良いでしょう。
軽度
瞳孔の中央部分から上瞼の淵までの距離が1.5mm前後であれば、軽度の眼瞼下垂と判断できます。
この段階では、瞼の垂れ下がりがそれほど目立つ状態ではなく、ものが見えにくいということもほぼありません。
ただし、正常な状態であれば、瞳孔の中央部分から上瞼の淵までの距離が3mmとなっているため、その半分の開きしかない軽度の状態は、要注意と捉えておく必要があります。
中等度
瞳孔の中央部分から上瞼の淵までの距離が0.5mm前後であれば、中等程度の眼瞼下垂と判断できます。
この状態では、まだ瞼に瞳孔がかぶさっていない状態ですが、瞼の開きの悪さを自覚したり、ものがやや見えにくかったりします。
また、額の筋肉を使って目を開こうとする癖がつき始めるのもこの段階ですので、もしもこの癖を自覚したなら、これ以上眼瞼下垂を進行させないための対策を開始する必要があるでしょう。
眼瞼下垂の進行予防対策については以下でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
重度
瞳孔の中央部分から上瞼の淵まで距離が-0.5mm前後の状態は、重度の眼瞼下垂と判断できます。
重度の眼瞼下垂になると、瞳孔が瞼でふさがれた状態になり、目自体も半分程度しか開けなくなり、常に眠たそうな印象の目元になってしまうのです。
この状態になってしまったら、早急に手術を受けて改善を目指す必要があります。
このように、眼瞼下垂は3段階にレベル分けされていますが、瞳孔の中央部分から上瞼の淵までの距離がおよそ3mm以下の状態では、眼瞼下垂と診断されます。
ご自身でチェックしてみて眼瞼下垂の疑いがある場合には、ひとまずクリニックに相談して、どのような手術があるのかだけでも確認しておくことをおすすめします。
眼瞼下垂を進行させないための対策
重度の眼瞼下垂を根本から改善するなら、手術を受けるしかありません。
しかし、軽度~中等度程度の眼瞼下垂なら、これ以上進行させないための対策で、症状の悪化を食い止めることは可能です。
眼瞼下垂対策のエクササイズをご紹介
眼瞼下垂の原因は挙筋腱膜とミュラー筋の衰えによるものですので、これらの筋肉を鍛えることが、症状の進行を防ぐ対策として役立ちます。
方法はいたって簡単で、指で眉毛を固定した状態で目を大きく見開き、5秒間キープするだけです。
このエクササイズを1日10回程度行うことを習慣化すれば、眼瞼下垂の進行を防ぐことができます。
ただし、このエクササイズは眼瞼下垂を治せるものではありませんので、あくまでも進行の予防対策として実践してくださいね。
また、予防対策をしたとしても、症状が進行する可能性がまったくなくなるわけではありません。
もしも症状が進行してしまったのなら、まずはクリニックに相談し、手術も視野に入れて改善を目指す方向で検討してください。
なお、瞼のたるみというと「マッサージで改善できるのでは?」という疑問が湧くかもしれませんが、マッサージは眼瞼下垂を悪化させることはあっても、改善することはできません。
それは、マッサージで瞼に負担をかけてしまうと、ますます眼瞼挙筋やミュラー筋が緩んだり、皮膚が伸びてたるんだりするリスクが高まるからです。
眼瞼下垂の進行を食い止めたいなら、エクササイズでの対応が最善策だと覚えておきましょう。
そもそも眼瞼下垂とは?原因をご紹介
眼瞼下垂とは、瞼を引き上げる役割を持つ挙筋腱膜やミュラー筋が緩み、目をパッチリと開けなくなる病気で、50代以上の方に多く見られます。
また、眼瞼下垂は加齢によって起こりやすいのですが、生活習慣の中に原因が潜んでいることもあります。
それではまず、眼瞼下垂の発症原因を、加齢以外からご紹介しましょう。
この症例は当院で眼瞼下垂手術を行った手術前と手術直後と1週間後と2週間後と1ヶ月後と3ヶ月後の症例になります。
ハードコンタクトレンズの長期装用
ある研究によると、ハードコンタクトレンズを長年装用している方は、そうでない方と比較した場合に、眼瞼下垂を発症する確率が約20%も高いことがわかっています。
そしてその理由として挙げられるのは、コンタクトレンズの装着や取り外しの際に強く瞼を引っ張ることで、挙筋腱膜やミュラー筋が伸びてしまうということです。
もちろん、ハードコンタクトレンズを長年装用しているからといって、必ずしも眼瞼下垂を発症するとは限りませんし、装用していないのに発症してしまう方もいます。
なお、眼瞼下垂の原因がハードコンタクトレンズにあったとしても、装用を中止したくらいでは、眼瞼下垂を改善することができません。
眼瞼下垂を発症したり、その疑いがあった場合は、まずはクリニックで診断を受けて、手術も視野に入れた改善策を検討しましょう。
強いクレンジングや洗顔
洗顔やクレンジングが眼瞼下垂の原因になる可能性があるということ、ご存じでしたか?
普段から強めのメイクをしている方は、クレンジングも念入りに行うと思います。
そして、この念入りなクレンジングこそが、挙筋腱膜やミュラー筋に刺激を与え、筋肉を緩めてしまう原因になるといわれているのです。
この場合でも、発症がわかった時点で手術を検討する必要があるでしょう。
眼瞼下垂は手術で改善できます
軽度から中等度の眼瞼下垂であれば、まだ手術の必要はないかもしれません。
しかし、重度の眼瞼下垂に進行してしまった場合では、手術で症状の改善を目指す必要性が高まるのです。
それでは、眼瞼下垂を改善するための3種類の手術をご紹介しましょう。
全切開法
全切開法とは、二重のラインの皮膚を切開し、挙筋腱膜を短く縫い縮める手術です。
この方法では、上瞼を切開する範囲が広いため、手術直後から1〜3カ月程度は傷跡が目立つ状態にはなりますが、挙筋腱膜をしっかりと縫い縮める方法であるため、半永久的な効果を期待できます。
小切開法
上瞼の狭い範囲の皮膚を切開して、挙筋腱膜の外角を切除する手術です。
この方法は切開幅が狭いため、切開手術に抵抗がある、なるべく狭い範囲の切開に留めたいという方におすすめできるでしょう。
全切開法と比べるとダウンタイムが短いですが、効果は全切開法と比べると少なくなります。
経結膜ミュラー筋タッキング
メスを使用しない手術で、上眼瞼挙筋とミュラー筋を縫い合わせ、まとめて瞼板に固定します。
この方法は、外部に傷跡が残ることがなく、自然な仕上がりを期待できるというメリットがあります。
ただし効果に関しては全切開法や小切開法と比べると少なく、元に戻ってしまう可能性もあります。
眼瞼下垂の放置は大変危険です
一方、中等度~重度に進行した眼瞼下垂の放置は大変危険ですので、上記でご紹介したいずれかの手術での改善を検討しましょう。
なお、眼瞼下垂を放置していると、以下の不調が起こる可能性があり、生活に支障をきたすこともあるのです。
肩こりや頭痛の悪化
眼瞼下垂を発症すると、知らず知らずのうちに額の筋肉を使って目を見開こうとする癖がつきます。
そして、この癖によって額の筋肉が常に緊張状態に置かれるようになると、頭痛や肩こりを引き起こしたり、これらが悪化したりすることがあるのです。
もちろん、頭痛や肩こりは別の原因によって引き起こされることもありますが、眼瞼下垂が原因になっている可能性も知っておくべきでしょう。
また、同じ理由によって眼精疲労が引き起こされることもありますので、眼瞼下垂の疑いがある、もしくは眼瞼下垂の自覚があるという場合には、なるべく早い段階で手術での改善を検討しましょう。
転倒のリスク
眼瞼下垂で視界が狭まると、前方がよく見えないことによる転倒のリスクが高まります。
高齢者の場合では、筋力の低下による転倒が多いとされていますが、筋力の低下とともに眼瞼下垂で視界が狭まってしまったら、転倒のリスクがさらに高まるでしょう。
つまり、眼瞼下垂の放置は危険だということですね。
必要以上に老けた印象になる可能性
中等度~重度の眼瞼下垂になると、目をしっかりと開ききれないことで眠たそうな印象になったり、必要以上に老けた印象になったりすることがあります。
つまり、美容の観点からも、眼瞼下垂の放置はよろしくないということなのです。
なお、眼瞼下垂は50代以上の方に多く見られる病気ではありますが、50代以下の方でも発症のリスクがないわけではありません。
「瞼を開きにくい」「目を開いた際に額に力が入る」などの自覚がある方は、若い年代でも眼瞼下垂を疑い、早急に改善を目指す必要があるでしょう。
眼瞼下垂手術なら東京シンデレラ美容外科へ
東京シンデレラ美容外科では、眼瞼下垂手術の美容整形を多く行っております。
眼瞼下垂手術の正しい情報を分かり易く伝えられるように医師が丁寧にカウンセリングを行っていますので、美容整形が初めての方も、一度当院のカウンセリングにお越しください。
東京シンデレラ美容外科は新宿、池袋、大宮の3院あります。新宿院は新宿駅「B12」出口より徒歩30秒 、池袋院は池袋駅東口より徒歩2分、大宮院は大宮駅西口より徒歩2分にあり、いずれも駅近くでお越しいただきやすいです。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
Doctor 本ページの監修医師
吉原 伯 NORI YOSHIHARA
美容外科医として、培ってきた技術と美的センスを皆様にご提供いたします。
その中で、あなたのご希望に合うものを一緒に選んでいきましょう。
外見だけでなく、あなたの内面を輝かせるお手伝いが出来ればと思っています。
どこが気になりますか?どのようなお悩みもまずは、ご相談にいらしてください。
■ 資格
- 美容外科専門医(JSAS)
- サーマクール認定医
- ベイザー脂肪吸引認定医
- 日本救急医学会ICLSコース取得
- 日本美容外科学会正会員(JSAS)
- 日本美容皮膚科学会正会員
■ 略歴
-
神戸大学医学部医学科卒業
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院勤務
(麻酔科、皮膚科、形成外科) - 湘南美容クリニック新宿本院、大宮院 勤務
- 湘南美容クリニック大宮院院長就任
- 早稲田大学大学院卒 MBA修了
-
湘南美容クリニック新宿南口院院長就任
SBCメディカルグループ統括院長補佐就任 - SBCメディカルグループ代表補佐就任
- 東京シンデレラ美容外科新宿院院長就任
- 医療法人社団東新会理事長就任
さまざまな学会の専門医・会員が在籍
下記の資格を持つ医師が在籍しています。
美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員、サーマクール認定医、ベイザー脂肪吸引認定医、日本救急医学会ICLSコース取得、日本美容皮膚科学会正会員
医師紹介ページ医療広告ガイドラインについて
医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に従い、以下の2点についてホームページの見直し・改善を適宜行っております。
①体験談の削除
②症例写真を掲載する際、施術内容・施術のリスク・施術の価格などの記載
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